岡部瞬

岡部 瞬

日本の元ラグビー選手。1993年2月17日に埼玉県で生まれた。現役時代は主にフォワード第一列の中央、スクラムの要となるプロップ（PR）として活躍した。強固なスクラムや近場でのプレーを得意とし、チームの戦術において重要な役割を担っていた。身長は175cm、体重は105kgという体格を誇り、この体格がプロップとしての力強いプレーを支えていた。ニックネームは「オカベ」や「シュン」。

略歴

岡部選手のラグビーキャリアは、埼玉県立正智深谷高等学校から始まった。高校卒業後、2011年に拓殖大学へ進学し、大学ラグビーの世界に足を踏み入れた。拓殖大学ラグビー部では主力選手として頭角を現し、特に2014年度にはチームの副キャプテンを務めるなど、リーダーシップも発揮した。大学時代の活躍は目覚ましく、関東大学リーグ戦2部リーグにおいて、その年の優れた選手で構成されるベストフィフティーンにも選出されるなど、将来を嘱望される存在であった。

2015年に大学を卒業すると、日本のトップカテゴリーであるジャパンラグビートップリーグ（現在のリーグワン）に参入していたNTTドコモレッドハリケーンズ（現在のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪）に入団した。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた岡部選手は、チームに合流後、練習や試合経験を重ね、トップリーグの舞台を目指した。

プロ選手としてプレーする中で、2017年8月18日にはジャパンラグビートップリーグの公式戦に初めて出場を果たした。これは同シーズンの開幕節にあたる、強豪である神戸製鋼コベルコスティーラーズとの一戦であり、岡部選手はこの記念すべき試合に先発メンバーとして名を連ね、トップリーグデビューを飾った。以降、チームの一員として国内最高峰のリーグで奮闘を続けた。

NTTドコモレッドハリケーンズでの活動は、チームがジャパンラグビートップリーグからジャパンラグビーリーグワンへ移行する時期と重なる。彼はその変革期においてもチームに貢献し続けた。しかし、長きにわたる現役生活を経て、2022年をもってプロラグビー選手としてのキャリアに終止符を打ち、現役を引退した。

人物・交流

高校時代および大学時代には、後にともにプレーしたり、異なるチームで活躍したりする多くのラグビー仲間と出会った。特に、高校・大学を通じて同級生であった川俣晃人氏、高校の同級生であったアライモアナ・モツアプアカ氏、タウファオリヴェ氏、そして大学の同級生であったパトリック・ステイリン氏らとは、切磋琢磨し合う関係であったことが知られている。

埼玉県出身者としての誇りを持ち、ラグビー界での活動を通して、多くのファンに記憶される選手であった。引退後も、これまでの経験を活かし、様々な形でラグビー界や社会に貢献していくことが期待される。

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