岡野義三郎

岡野義三郎は、1874年（明治7年）3月1日に生まれ、1939年（昭和14年）8月27日に没した、日本の教育者です。

大阪府出身で、1897年（明治30年）に東京帝国大学文科大学哲学科を卒業しました。卒業後は、教育者としての道を歩み始め、高知県尋常中学校教諭、岐阜県尋常中学校教諭を歴任しました。その後、第六高等学校、第八高等学校、第二高等学校といった旧制高等学校で教授を務め、教育界に貢献しました。

特に、第八高等学校と第二高等学校では校長として学校運営にも携わりました。1928年（昭和3年）には、再び第六高等学校の校長に就任し、後進の育成に尽力しました。

教育者としての活動の一方で、倫理学の研究者としても知られており、1909年（明治42年）には『倫理学輯要』を宝文館から出版しました。この著書は、当時の倫理学研究における重要な成果の一つとされています。

1935年（昭和10年）に第六高等学校長を退官した後は、その功績が認められ、第六高等学校名誉教授の称号を授与されました。岡野義三郎は、その生涯を通じて教育と研究に情熱を注ぎ、日本の教育界に大きな足跡を残しました。

著書

『倫理学輯要』（宝文館、1909年）

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
* 人事興信所編『人事興信録 第11版（上）』人事興信所、1937年。

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