岩坂名奈

岩坂名奈（いわさか なな）

岩坂名奈は、1990年7月3日に福岡県福岡市南区で生まれた、日本の元女子バレーボール選手です。小学1年生の時に両親の影響でバレーボールを始め、彼女の競技人生はここから始まります。

十代での活躍

彼女は東九州龍谷高等学校在学中、ミドルブロッカーとして活躍しました。特に、2008年には同級生の松浦寛子と共に春高バレーやインターハイでの勝利に貢献し、国体では準優勝を果たしました。また、ユースやジュニア代表としても数々の国際大会を経験し、2007年のアジアユース選手権大会では優勝を果たし、2008年のアジアジュニア選手権大会でも栄冠を手にしました。

プロ入りと日本代表

2009年1月、岩坂はVプレミアリーグの久光製薬スプリングス（現在の久光スプリングス）の内定選手となり、同年4月には正式契約を結びました。また、女子日本代表にも登録され、プレミアリーグ初年度はリリーフサーバーとしての出場にとどまりましたが、次第にその実力が認められていきます。

2010年には全日本B代表としてアジアカップに出場し、プレミアリーグでもレギュラーとして活躍を始めました。2011年にはモントルーバレーマスターズでの日本初優勝に貢献し、自身もベストサーバー賞を受賞します。この頃から彼女は日本代表の重要な一員となり、特に2011年のワールドカップでは新鍋理沙と共に「最年少コンビ」として注目の存在となりました。

キャプテンとしての重責

2017年には日本代表のキャプテンに指名され、アジア選手権では10年ぶりにチームを優勝に導き、個人としてもベストミドルブロッカーに選出されました。しかし、キャプテンとしての重圧に苦しむ場面も多く、彼女の心境には葛藤があったことが伺えます。2020年には代表キャプテンを退くことになりましたが、その後も長い間選手としての道を歩み続けました。

引退後の活動

2020-21シーズンには若手選手の台頭もあり、スタメンから外れることが増えました。そして2021年6月30日に現役を引退することを発表します。引退後は、引き続きバレーボールに関わりたいという意志を示しており、2022年4月には久光製薬の情報発信拠点「サテライトオフィス」にスタッフとして加わりました。広報活動を担当しながら、後輩たちへのサポートを続けています。

プライベート

2022年12月には自身のインスタグラムで結婚を報告し、2023年9月29日には第一子の出産を発表しました。彼女の人生は競技面だけでなく、プライベートでも新たな一歩を踏み出しています。

成績と受賞

彼女は代表として多くの国際大会に出場し、個人としても数々の受賞歴があります。特に、2011年のモントルーバレーマスターズにおけるベストサーバー賞や、2017年のアジア選手権でのベストミドルブロッカーは、その実力を示す証明です。

まとめ

岩坂名奈は彼女の競技者としての偉業や代表活動、プライベートの出来事を通じて、ここまでの道のりを歩んできました。今後も彼女の活動に注目し、さらなる成長を期待するファンは多いでしょう。

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