岩手県立磐井病院

岩手県立磐井病院：地域医療を支える基幹病院

岩手県立磐井病院は、岩手県一関市に位置する公立の医療機関です。県が運営する病院の一つとして、地域医療において重要な役割を担っています。小児科を除く外来診療は予約制となっており、効率的な医療提供体制を構築しています。

両磐保健医療圏の中核

当病院は、両磐保健医療圏の基幹病院に指定されています。岩手県立千厩病院、岩手県立大東病院、岩手県立南光病院と連携し、それぞれの病院が役割分担することで、地域住民への包括的な医療提供を実現しています。特に、精神科専門病院である岩手県立南光病院とは同一敷地内に隣接しており、密接な連携のもと、患者さんのニーズに応じた迅速かつ適切な医療サービスを提供しています。

充実した医療体制と設備

岩手県立磐井病院は、様々な診療科を擁し、高度な医療技術と設備を備えています。多様な専門医が在籍し、幅広い医療ニーズに対応可能です。また、患者さんのサポート体制も充実しており、入院患者さんだけでなく、外来患者さんにも快適な医療環境を提供することに努めています。放射線技術科、臨床検査技術科、リハビリテーション技術科、栄養管理科、臨床工学技術科など、複数の診療支援部門が連携し、質の高い医療を提供しています。患者支援センターでは、地域医療福祉連携室が地域医療機関との連携を強化し、患者さんの社会復帰を支援しています。

歴史と発展

当病院は、1935年（昭和10年）1月7日、一ノ関駅前に「購買利用組合磐井病院」として開設されました。その後、運営主体が幾度か変わり、岩手県医薬購買利用組合連合会、岩手県信用販売購買利用組合連合会、岩手県農業会、岩手県厚生農業共同組合連合会を経て、1950年（昭和25年）11月1日に岩手県に移管され、「岩手県立磐井病院」となりました。1966年（昭和41年）6月には一関市山目字前田に移転新築され、その後、2006年（平成18年）4月1日には現在地に移転し、新病院が開院しました。新病院開院と同時に、岩手県で初めての緩和ケア病棟も開設されました。

アクセス

岩手県立磐井病院へのアクセスは、公共交通機関と自家用車の両方で可能です。JR東北本線一ノ関駅から車で約9分、東北自動車道一関インターチェンジから車で約12分です。岩手県交通バスも運行しており、JR一ノ関駅前西口バス乗り場から「磐井南光病院」バス停まで利用できます。また、一関市営バス（なの花バス）も運行していますが、運行本数や時間帯が限られています。

今後の展望

岩手県立磐井病院は、地域住民の健康を守るため、今後も医療技術の向上と医療サービスの充実を図り、地域医療の中核病院として更なる発展を目指していきます。最新医療機器の導入や、医療従事者の育成にも力を入れており、より質の高い医療を提供できるよう努めています。

まとめ

岩手県立磐井病院は、歴史と実績を誇る地域に密着した基幹病院です。高度な医療技術、充実した設備、そして温かい医療を提供することで、地域住民の健康と福祉に貢献しています。今後も、地域社会のニーズに応じた質の高い医療を提供し続けることが期待されています。

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