岩田由美

俳人 岩田由美

岩田由美氏は1961年11月28日、岡山県岡山市に生まれました。現代俳句において重要な位置を占める一人として知られています。

経歴

地元岡山県の岡山県立岡山朝日高等学校を卒業し（作家小川洋子氏と同窓）、東京大学に進学しました。大学卒業後は郷里にて英語教師として勤務しましたが、人生の転機となった婚約を機に、俳句創作へ本格的に取り組むことを決意しました。

1987年、俳誌「青」に入会し俳句活動を始め、波多野爽波氏に師事しました。「青」を経て、現在は「藍生」「屋根」に所属しています。夫は同じく俳人の岸本尚毅氏です。

受賞と作品

岩田氏は早くからその才能を認められました。1989年には作品「怪我の子」で第35回角川俳句賞を受賞。1993年には第1回藍生賞を受賞しました。

主な句集としては以下のものがあります。

『春望』（花神社、1996年）
『夏安』（花神社、2002年）
『花束』（ふらんす堂、2010年）

特に句集『花束』は高い評価を受け、2011年に第50回俳人協会新人賞を受賞しています。

句集以外では、

『奥の細道-旅をして名句』（学研マーケティング、1991年）
* 『夫婦の歳時記』（共著、蝸牛社、1997年）

などの著書があります。『夫婦の歳時記』は夫である岸本尚毅氏との共著です。

まとめ

岩田由美氏は、波多野爽波氏のもとで学び、角川俳句賞をはじめとする主要な賞を受賞することで、早くから俳句界での確固たる地位を築きました。日常の機微を捉える繊細な視点と、それを詠み上げる確かな表現力は多くの読者を惹きつけます。現代俳句における重要な担い手として、今後の活動が期待される俳人です。

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