岩見雅紀

岩見 雅紀のプロ野球選手としての軌跡

岩見雅紀（いわみまさき、1994年7月10日生まれ）は、滋賀県大津市からプロ野球の舞台に立った才能あふれる選手であり、主に外野手や内野手として活躍しました。彼は右投右打で、2022年の間だけ登録名を岩見政暉としても知られています。

経歴の始まり

彼の野球人生は、大津市立仰木小学校での軟式野球から始まりました。小学6年生のときには全日本学童大会に出場し、チームをベスト16に導く功績を残しました。中学校、高校と進学する中で、彼は比叡山中学校・高等学校に通い、軟式野球部で外野手兼投手として滋賀県大会を制覇。その後、硬式野球部に所属し、多くの試合で本塁打を打ちましたが、甲子園には出場できませんでした。

高校卒業時、消防士を志望していたものの、最終的には野球選手としての道を選びました。大学では慶應義塾大学に進学し、野球部に入部。大学生活の中で、彼は東京六大学野球リーグでの活躍を目指しました。

大学時代の活躍

大学では、目覚ましい成績を収めました。特に、4年時には秋季リーグで史上初の5試合連続本塁打を記録し、シーズン中に12本塁打を放ってチームをリーグ優勝へ導きました。彼の成績は通算で21本となり、歴代3位の記録となりました。こうした活躍から「慶大のバレンティン」や「慶大のエルドレッド」といったニックネームで呼ばれました。

プロ入りと楽天時代

2017年のドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けてプロ入り。契約条件は7000万円と年俸1200万円でした。入団1年目の2018年は開幕早々から二軍での活動を強いられましたが、イースタン・リーグでは好成績を収め、月間MVPを受賞しました。

一軍初出場は2018年5月の試合で、以降も出場機会はありましたが、打率は奮わず、1年目は24打数無安打に終わりました。しかし、2020年には一軍で初安打を記録し、さらなる成長を期待されました。

その後も数年間にわたってプロの世界での厳しさを経験し、2021年には右肘の手術を受けることになりました。2022年の季節には4試合の出場にとどまり、シーズン終了後に戦力外通告を受けました。

現役引退と新たな挑戦

現役引退後は、2023年に楽天のアマスカウトに就任することが発表され、選手時代の経験を生かし、若手選手の発掘に努めています。自身のキャリアを通じて、岩見は「野球が好きだ」と改めて思うことができ、再び野球に関わる道を選びました。

選手としての特徴

岩見は、その恵まれた身体能力を生かして力強い打撃が持ち味でした。学生時代には、ベンチプレスで150kg、スクワットでは200kgを上げることができるなど、肉体的な力量も際立っていました。また、大学時代には「岩見ネット」が設けられるほどのパワーを持っていました。

人物像

彼は、アレックス・ロドリゲスを憧れの選手としており、大学時代に背番号を変更するなど影響を受けていました。このように、野球への情熱と選手としての誇り高い姿勢が彼のキャリアを支えていました。

岩見雅紀は、プロ野球選手としての経験を経て、新たなキャリアを歩み始めています。その道筋は、選手時代に培った情熱と献身が生きる場であり続けています。

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