岩﨑一郎 (経済学者)

岩﨑一郎氏は、1966年1月4日に愛知県名古屋市で生まれました。経済学者として、一橋大学経済研究所で教鞭を執る傍ら、経済政策、移行経済論を専門としています。特に旧ソ連圏の経済体制に関する研究において、その知見は高く評価されています。

学歴と職歴

1987年、千葉大学法経学部経済学科を卒業後、1988年に外務省に入省。その後、在英国日本国大使館、在ソヴィエト連邦日本国大使館（後に在ロシア日本国大使館）にて勤務しました。1994年に外務省を退官し、研究者の道へ進みます。

1997年、一橋大学大学院経済学研究科修士課程を修了。1998年から日本学術振興会特別研究員として研究活動に専念し、2000年に一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程を単位取得退学しました。同年、一橋大学大学院経済学研究科の助手となり、2001年には一橋大学より博士（経済学）の学位を授与されました。その後、一橋大学経済研究所の講師、助教授を経て、2007年に准教授、2009年に教授に就任しました。

研究活動と受賞歴

岩﨑氏の研究は、旧ソ連圏の経済体制の移行に関する制度分析、中央アジアの体制移行経済に関する研究など多岐にわたります。その研究成果は多くの論文や著書として発表されており、国際的にも注目されています。


数々の受賞歴があり、その功績が認められています。

ロシア国立研究大学経済高等学院感謝表彰
日本比較経営学会賞
ロシア応用経済学国民賞選考委員会特別表彰
欧州委員会EUエラスムス・ムンドゥス・スカラーシップ賞
発展途上国研究奨励賞
NIRA大来政策研究賞


また、海外の大学でも客員教授や客員研究員を務め、国際的な研究交流にも積極的に貢献しています。トレント大学経済学部大学院客員教授、京都大学経済研究所客員教授、パリ第1大学ソルボンヌ経済研究センター客員研究員などを歴任しました。

主な著作

岩﨑氏の主な著作として、『中央アジア体制移行経済の制度分析：政府・企業間関係の進化と経済成果』（東京大学出版会、2004年）があります。この書籍は、中央アジアの体制移行経済における政府と企業の関係を詳細に分析しており、その分野における重要な研究として高く評価されています。

まとめ

岩﨑一郎氏は、経済学者として、その専門知識と国際的な視野を活かし、研究活動、教育活動の両面で多大な貢献をしています。移行経済論に関する第一人者として、今後の更なる活躍が期待されています。



岩﨑 一郎 IWASAKI, Ichiro - 一橋大学経済研究所

もう一度検索