岬ありさ

岬ありさの軌跡

岬ありさ（みさき ありさ）は、元宝塚歌劇団月組の副組長で、兵庫県西宮市に生まれました。彼女の父は医学ジャーナリストの後藤龍吉であり、母方の影響もあって芸術に親しんで育ちました。松蔭女子学院を経て、彼女は1946年に宝塚音楽学校に入学し、翌年の1947年に34期生として宝塚歌劇団に入団しました。その際、彼女の芸名は月笛さやか（つきふえ さやか）でしたが、後に愛称の「チコちゃん」で親しまれることになります。

キャリアのスタート

岬は宝塚に入団する際、50人中5位の成績で入ることができました。彼女の初舞台は、花組公演『マノン・レスコオ／春のおどり -世界の花-』にて果たされました。1948年には組に配属され、その後数十年にわたり、数々の舞台で活躍しました。

副組長への道

岬は1966年12月7日に月組の副組長に就任し、組のさらなる発展に寄与しました。彼女のリーダーシップや演技力は、多くのファンに支持され、彼女自身も宝塚歌劇団の中で特に重要な存在となりました。

代表的な舞台

彼女の舞台経験は非常に豊かで、主に次のような作品に出演しました。

• - 『龍風夢』（1967年1月）：月餅役
• - 『おーい春風さん』（1967年1月）：船頭役
• - 『オクラホマ!』（1967年7月）：カーネス役
• - 『ウエストサイド物語』（1968年8月、1969年3月）：巡査クラプキ役
• - 『嵐が丘』（1969年10月）：ジョゼフ役
• - 『人魚姫』（1971年7月）：王役
• - 『霧深きエルベのほとり』（1973年5月）：ホルガー役
• - 『白い朝』（1974年1月）：松田権蔵役
• - 『ベルサイユのばら』（1974年8月）：ルイ16世役
• - 『ラ・ムール・ア・パリ』（1975年3月）：クロード役

これらの作品において、岬は引き締まった演技と表現力で多くの感動を呼び起こし、観客の心に深く刻まれています。

退団とその後

1975年7月30日付で彼女は宝塚歌劇団を退団しました。彼女の最後の舞台は、月組公演『春の宝塚踊り／ラムール・ア・パリ』であり、ここでもその演技力を遺憾なく発揮しました。退団後も、岬ありさはその存在感を持ち続け、舞台界において重要な影響を与えてきたことでしょう。

人物像

岬ありさがどのような人物であったのか、知っている人も多いでしょうが、彼女は宝塚歌劇団時代に月、花、雪の各組を経ています。彼女の多才さと情熱は、その舞台の上でのみならず、多くの人々の記憶に残ることでしょう。岬ありさは、舞台の魔法を具現化したような存在であり、その功績は後の世代に引き継がれていくこととなります。

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