岸博幸

岸 博幸（きし ひろゆき）

岸博幸は、日本の有名な大学院教授、実業家、元官僚であり、現在は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の教授を務めています。主な専門分野は、経営戦略やメディア・コンテンツビジネス論、経済政策であり、また格闘技団体RIZINのアドバイザーとしても知られています。経済産業省官僚、元総務大臣秘書官そして内閣官房参与など、多様な役職を歴任し、日本の政策形成に寄与してきました。

来歴

岸は1962年に東京都で生まれ、日比谷高等学校を卒業後、一橋大学経済学部に進学しました。1986年に大学を卒業し、通商産業省（現在の経済産業省）に入省。彼の同期入省者には、鈴木寛や藤末健三らがいます。1990年にはコロンビア大学経営大学院に留学し、MBAを取得しました。帰国後は通産省で幾つかの部署を担当し、1995年からは朝鮮半島エネルギー開発機構（KEDO）に出向しました。1998年には通産省に戻り、資源エネルギー庁長官官房国際資源課を経て、2000年には内閣官房情報通信技術（IT）担当室でグループリーダーを務めました。

2001年に始まった小泉内閣では、経済財政政策担当大臣補佐官に就任し、金融担当大臣補佐官を兼務。竹中平蔵大臣の側近として、情報通信政策や郵政民営化に関与しました。2004年からは慶應義塾大学助教授に就任し、同年には竹中大臣の下で総務大臣秘書官も兼務しました。経済産業省を退官した後は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の教授に就任し、さらにエイベックス・グループの取締役や特別顧問としても活動しています。2021年には内閣官房参与に任命され、成長戦略や規制改革に携わる役割を担っています。

人物

岸はその活動にとどまらず、テレビ番組にも頻繁に出演し、視聴者に向けて意見を述べています。官僚としてのキャリアの中で、様々な経験を持っており、その背景から特に経済や政策に関する独自の視点を持っています。彼の家族背景は、父が地方公務員で、母が専業主婦という環境で育ちました。母子家庭で育った経験から、学費のかからない進学先を選ぶことに重きを置いていました。45歳で結婚し、現在2人の子供がいます。

主張

岸は特に加計学園問題や新型コロナウイルスに関連する政策についての発言で注目されてきました。加計学園問題では、民進党の追及に対し、特区の新設に関して文科省がその必要性を論証できなかったことを指摘し、議論の在り方について異議を唱えました。新型コロナウイルス対策に関しても、政府が調達するマスクに関する発言を巡り、企業との関係性に疑問を呈する発言を行い、これに対して法律的な反論が起こったこともあります。

出演と著作

岸はテレビやラジオ番組において、不定期でパネラー、コメンテーターとしても活躍しており、その知見を広く分享しています。また、著書や論文も多く執筆しており、政治、経済、メディアについてのさまざまな問題に鋭い視点から切り込んでいます。彼の活動は多岐にわたり、日本の社会において重要な影響を与えています。

もう一度検索