岸和田市立城東小学校

大阪府岸和田市三田町に位置する公立小学校です。この学校は、1973年に岸和田市立山直北小学校から分離独立して現在地に開設されました。学校名の「城東」は、文字通り岸和田市の象徴である岸和田城から見て東側に位置していることに由来するとされていますが、実際の岸和田城からは直線距離で約5.5キロメートル離れています。

沿革

学校の歴史は、開校に先立つ1972年 10月1日に始まります。この日、岸和田市立山直北小学校内に城東小学校の設立に向けた準備事務室が開設され、この日が現在の創立記念日と定められました。

翌1973年に入ると、学校施設の整備が進められました。1月30日には最初の工事（第1期工事）が完了し、普通教室6室などが使用可能となりました。同年3月31日には、正式な学校名が岸和田市立城東小学校に決定。そして4月6日、開校式と第1回入学式が盛大に執り行われました。開校当初は1年生と2年生の児童のみでしたが、4月8日には早くも第2学年の児童が山直北小学校より編入されました。校舎建設はその後も段階的に進められ、1973年 11月10日には給食室を含む第2期工事が竣工しました。

1974年に入ると、4月8日には第4学年の児童が、そして1975年 4月8日には第6学年の児童が山直北小学校から編入され、学校の規模が拡充されました。この間にも校舎の建設は継続され、1974年 5月31日には普通教室7室、職員室、校長室などが完成する第3期工事が、1975年 5月14日には普通教室6室、特別教室6室などが完成する第4期工事が完了しています。

さらに、1976年 3月10日には体育館と便所を含む第5期工事が、1977年 3月31日には普通教室6室が増設される第6期工事が完了し、学校施設がほぼ整いました。1978年 3月31日には通学路である田治米線が完成し、児童の安全な通学環境が整備されました。その後も施設の拡充は続き、1979年 12月21日には普通教室5室などを含む第7期工事が竣工しています。

学校の節目の年には記念式典が開催されています。創立10周年記念式典は1982年10月1日に、20周年記念式典は1992年 10月1日に、30周年記念式典は2002年 10月1日にそれぞれ挙行されました。

施設の改修や近代化も積極的に行われました。1994年 8月にはランチルームが設置され、給食環境が向上。1997年9月には給食室がセミドライ方式に改造されると共に、下水処理室が新設されました。同年10月には第1棟校舎の大規模改修が行われ、普通教室10室、職員室、校長室などがリニューアルされました。1998年1月にはコンピューター室が設置され、情報教育に対応。2004年 8月にはコンピューター室のパソコンが40台更新されました。

近年では、教育環境の改善や施設の安全対策が進んでいます。2009年 7月22日には大阪府の推進事業により、運動場が芝生化されました。2010年 4月1日からは学校給食の民間委託が開始されています。施設の耐震化も進められ、2011年7月21日から2棟、3棟、体育館、給食室で耐震化工事が始まりました。給食室の改修工事は同年10月に、2棟トイレの改修工事は2012年 9月に完了。2013年 2月には3棟の非常階段の補修が行われました。2017年 9月には2棟の外壁改修工事が完了し、建物の美観と安全性が向上。2018年 8月には普通教室への空調設置工事が完了し、快適な学習環境が整備されました。

そして、創立50周年の節目を迎え、2023年1月29日には城東小学校・幼稚園創立50周年記念フェスティバルが開催されました。

教育環境

学校の通学区域は、岸和田市の摩湯町、東ヶ丘町、三田町の一部、田治米町のうち府営住宅に居住する児童が対象です。卒業生は基本的に、地域の連携校である岸和田市立山直中学校へ進学します。また、学校の敷地内には岸和田市立城東幼稚園があり、幼稚園から小学校へのスムーズな接続が図られています。

交通アクセス

主なアクセス手段はバスとなります。南海ウイングバスの東ケ丘線を利用し、「城東小学校前」バス停で下車すると、学校の敷地までは約165メートル、徒歩でおよそ3分程度です。このバス路線は、JR西日本阪和線の久米田駅、南海電鉄泉北線の和泉中央駅、南海電鉄本線の和泉大宮駅や岸和田駅からも利用することが可能です。

城東小学校は、創立から半世紀を超え、地域に根ざした教育活動を展開し続けています。

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