岸本紘

岸本 紘（きしもと ひろし）とは

岸本紘は、日本の牧師として知られる人物であり、1945年に大阪で誕生しました。彼はキリスト教の教義を広めるための奉仕を行い、教育者としても活躍しています。

経歴

岸本は、日本イエス・キリスト教団の牧師である岸本頌三の息子として生まれ育ちました。彼は1969年に東京外国語大学のドイツ語学科を卒業し、在学中は著名な牧师である津村俊夫と同じ教会に通っていました。その後、1971年に聖書神学舎を卒業し、1974年には垂水教会の副牧師として教会生活に踏み出しました。

1976年、彼はさらに学びを深めるためにアメリカのトリニティ神学校に留学し、この経験は彼の牧師としての視野を広げる重要な時期となりました。帰国後の1980年、岸本は三浦綾子夫妻の寄付によって設立された旭川めぐみ教会に赴任し、その後、著名な晩年の作家である三浦綾子とも親交を結ぶようになりました。

1986年5月には、上沼昌雄の後任として川越聖書教会の牧師に就任し、同時に母校である聖書宣教会においても教鞭を執りました。彼は新約釈義、説教演習、組織神学など、多岐にわたる分野で教育を行っています。

聖書翻訳への貢献

特に彼の功績の一つに、2003年に発行された新改訳聖書の第三版の改訂作業が挙げられます。岸本はこの作業の委員長として主要な役割を担い、聖書翻訳に大いに貢献しました。このプロジェクトは日本における聖書の理解を深め、信者たちにとってより親しみやすいものとするための重要な試みでした。

訳書

彼の他にも、岸本は以下の著作の翻訳も手がけています。

• - ウィルヘルム・ブッシュ著『365日の主』
• - レオン・モリス著『聖霊論』

参考文献

岸本の活動や考え方については、「聖書翻訳を考える（『新改訳聖書』第三版の出版に際して）」という自身の著作が、いのちのことば社から2004年に出版されています。この書籍では、聖書翻訳に関する哲学や実務についての彼の考えや経験が述べられています。

結論

岸本紘は、日本のキリスト教界において重要な役割を果たしている牧師であり、教育者です。彼の貢献は、教会活動や教育だけでなく、聖書翻訳を通じても多くの人々に影響を与え続けています。

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