岸本行央

岸本 行央

岸本 行央（きしもと ゆきお）氏は、1989年8月20日に沖縄県浦添市で生まれた、日本の元プロバスケットボール選手です。現役時代のポジションはガードを務め、特に味方のプレーを引き出すアシストを得意とする選手として知られていました。

バスケットボールとの出会いは8歳の頃に遡ります。二人の兄がプレーしていたことに影響を受け、競技に親しみ始めました。地元浦添市立浦西中学校を経て、バスケットボール強豪校として知られる興南高校に進学。高校3年次にあたる2007年には、中心選手として全国高等学校総合体育大会（インターハイ）でチームをベスト8に導く活躍を見せました。また、同年の国民体育大会では少年男子沖縄県代表チームのキャプテンという重責を担い、こちらもチームをベスト8進出へと導いています。

高校卒業後、2008年に明治大学へ進学。大学でもバスケットボール部でプレーを続け、2年生時の2009年には、チームの関東大学リーグ2部優勝と1部昇格に大きく貢献しました。さらに、3年生時の2010年には、全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）でチームが3位入賞を果たす原動力となりました。

2012年に大学を卒業した後も、プロ選手を目指して故郷・沖縄の琉球ゴールデンキングスの練習生としてトレーニングを継続。bjリーグのトライアウトにも挑戦し、同年に行われたbjリーグドラフト会議にて、高松ファイブアローズから指名を受け、念願のプロ契約を締結しました。背番号は「13」を着用することになります。

プロとしての第一歩は、bjリーグ2012-13シーズンの開幕戦、大阪エヴェッサとの対戦で飾りました。ルーキーイヤーから多くの出場機会を得て、このシーズンは計41試合に出場するなど、プロの舞台でのキャリアを順調にスタートさせました。しかし、続くbjリーグ2013-14シーズンは、シーズン後半に腰の椎間板ヘルニアという怪我に見舞われ、戦線離脱を余儀なくされます。この影響で、シーズン中の出場試合数は30試合に留まりました。

高松での最後のシーズンとなった2013-14シーズンを終え、岸本氏は現役生活にピリオドを打つ決断をしました。引退後は故郷である沖縄へと戻り、新たな道を歩み始めます。現在は、自らが立ち上げたバスケットボールアカデミー「ARK」の代表を務め、沖縄における若手選手の育成や、バスケットボールの普及・発展に情熱を注ぐ活動を行っています。プロ選手としての経験と知識を活かし、次世代を担う子どもたちの指導にあたっています。

経歴

興南高校
明治大学
琉球ゴールデンキングス練習生 (2012年)
高松ファイブアローズ (2012年 - 2014年)

関連項目

高松ファイブアローズの選手一覧
沖縄県出身の人物一覧

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