岸田武雄

岸田 武雄（きしだ たけお）

岸田武雄は、1960年6月17日生まれで、日本の実業家である。現在、株式会社フィールジャパン with Kの代表取締役を務めており、一般社団法人日本登録支援機関協会の理事も担当している。彼は4人兄妹の次男であり、兄は自民党総裁を務める岸田文雄である。妻は湖池屋創業者の小池和夫の長女、篤子である。

経歴

東京都渋谷区出身の岸田は、慶應義塾大学の法学部政治学科を卒業した。大学在学中は弁論部に所属し、代表としても活動していた。1985年には三菱商事に入社し、その後、エネルギー事業部門で様々な役職を経験。特に潤滑油チームリーダーや産業燃料チームリーダーとしての実績があり、また、Petro Diamond Japanの取締役としても活躍している。彼はクウェートやマレーシアでの駐在勤務を通じて、国際的なビジネスにも携わってきた。

2009年には、ムスリム向けの旅行会社『フィールジャパン with K』を設立し、2010年からはムスリムの受け入れを推進している。具体的には、特定技能制度を活用し、外国人採用支援を行っている。

人物

フィールジャパン with Kの設立後、岸田は東京都中野区に本社を置き、登録支援機関として活動を開始した。彼はインドネシア人を中心に、日本での就労サポートを行い、特に東南アジアや中東からの訪日旅行を企画・運営している。また、彼の兄である岸田文雄が掲げた「外国人留学生年間30万人受け入れを目指す」という政府目標について、利益誘導だとの批判に対しては否定の立場を取っている。

エピソード

岸田は大学時代の1983年11月に、弁論部の代表として三田祭において慶應OBの岡田茂（元三越社長）を講師として招くイベントを企画した。岡田の講演会実現には多くの試練があった。彼は当初、三越の関係者やOBを通じて講演依頼を試みたが、一度は失敗。しかし、最終的には直接手紙で依頼したことが、講演会の成立につながった。この努力は彼のリーダーシップの一例とも言える。

役職と貢献

岸田は現在、一般社団法人日本登録支援機関協会の役員としても活動しており、外国人の就労支援に関する法制度の整備や情報提供に尽力している。彼の活動は、日本における多文化共生の一環として重要な役割を果たしていると言える。

家族・親族

岸田家は、実業家や政治家としての伝統が根付いている。曽祖父の幾太郎は実業家であり、祖父の正記は不動産業や百貨店経営で成功を収めた政治家である。父の文武も政治家としての経歴を持ち、母の澄子は名門の家系からの出身である。岸田には二人の妹がいる。兄文雄は日本の首相として知られ、家族全体が社会での影響力を発揮している。

このように、岸田武雄は自身のビジネスだけでなく、家族の影響を受けながら、社会に貢献し続けている。

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