岸田雅雄

岸田 雅雄（きしだ まさお）について

岸田雅雄は、1946年5月29日に生まれ、2020年1月21日に逝去した日本の著名な法学者です。彼の専門は商法、法と経済学、ファイナンス論であり、その深い知識と見識により、大学教育や学問の発展に寄与しました。学位として法学博士を持ち、1997年に早稲田大学で取得しました。これまで神戸大学及び早稲田大学で多くの学生に教育を施し、名誉教授の称号を得るなど、評価されてきました。

学歴と職歴

岸田は京都府に生まれ、1970年に滋賀大学経済学部を卒業した後、1972年に神戸大学法学部を卒業し、同年に司法修習を修了しました。さらに、ニューヨーク大学法科大学院でも学び、1982年にその学位を取得しました。その後、神戸大学の法学部で助手としてのキャリアを開始し、助教授、教授と昇進しました。2004年には早稲田大学に移籍し、ファイナンス研究科の教授として多くの業績を残しました。2017年には定年退職し、名誉教授としての称号を得ました。

岸田はこれまでにアメリカやドイツ、イギリスの大学で客員研究員を務めるなど、国際的にも活動してきました。また、公認会計士試験委員や金融庁の企業会計審議会の臨時委員としても活躍しました。

著書と研究

岸田は数多くの著書を残しており、商法や企業会計に関する専門的な内容の書籍が数多くあります。特に『結合企業会計の法的規制』や『ゼミナール企業取引法入門』などは、法学や経済学を学ぶ多くの学生や研究者にとって重要な参考資料となっています。これらの著書は、商法や企業会計の複雑な規制をわかりやすく解説し、実務に活かせる知見を提供しています。

社会貢献と役職

学界のみならず、岸田は実務界においてもその知識を活かし、株式会社近鉄エクスプレスやKNT-CTホールディングスで監査役を務めました。また、法律事務所における顧問や委員としても貢献し、様々な業界において重要な役割を果たしました。

彼の学問への情熱と、商法・経済学における専門知識は多くの学生や同業者に影響を及ぼしており、今なおその業績は高く評価されています。岸田雅雄の研究は、法学の進展や経済の発展に向けた重要な橋渡しとなり、次世代の学者や実務家たちの道を切り開いています。

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