島津清彦

島津 清彦

（しまづ きよひこ）

概要

1965年2月10日生まれ、東京都出身の経営者、経営コンサルタント、そして曹洞宗の僧侶という異色の経歴を持つ人物。長年にわたり不動産業界大手スターツグループで要職を歴任し、グループ会社の経営を成功に導いた実績を持つ。独立後は自身の経営経験と仏門で得た禅の教えを融合させ、ビジネスリーダーやプロアスリートへのコーチング・コンサルティングを行う「禅マインドプロデューサー」として広く活動している。現在は、株式会社シマーズ、シマーズネクスト株式会社の代表取締役社長、株式会社ZENTechの取締役ファウンダー、禅メソッドアカデミー学長など、複数の肩書きを持つ。

経歴

東京都江東区深川に生まれ育ち、地元の小中学校を経て東海大学付属高輪台高等学校に進学。東海大学政治経済学部経済学科を卒業後、1987年に千曲不動産株式会社（現在のスターツコーポレーション株式会社）に入社した。

スターツグループでは、人事、海外事業、法人事業など幅広い部署を経験。特に取締役人事部長時代には、約6,000人の採用面接を行い、企業の成長期における組織体制や企業文化の構築に深く関わった。その後、スターツファシリティーサービス株式会社、スターツピタットハウス株式会社で代表取締役社長を務め、経営者としての手腕を発揮。担当したグループ会社のうち、一方では約5年間で約5億5千万円の営業損益を改善させ、もう一方では過去最高益を達成するなど、経営再建・成長の両面で成果を上げた。

2012年3月にスターツグループを離れ、同年4月、経営コンサルティングを手掛ける株式会社シマーズを設立し、代表取締役社長に就任した。長年の実践的な経営経験に基づく知見を、企業の経営支援に活かしている。

独立と同時期の2012年8月、曹洞宗の高雲山 十和田観音寺にて得度し、仏道に入った。翌月には一般社団法人禅トレプレナー協会を設立し、代表理事に就任。「禅トレプレナー」の育成を目指し、ビジネスの世界に禅の思想や実践を取り入れることの重要性を説いている。経営者やビジネスリーダーへの指導に加え、駒澤大学などでの講演活動を通じて、禅とビジネスの架け橋となる活動を展開している。

2014年5月からは、立ち上げ期のソニー不動産株式会社（現SREホールディングス株式会社）に執行役員として参画し、事業基盤の確立に貢献。その後退任し、2018年には株式会社ZENTechを設立（現在は取締役ファウンダー）。現代組織論における重要テーマである心理的安全性に着目し、その診断・改善コンサルティングを提供している。

2023年4月には、シマーズネクスト株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。自身の多様な経験を活かし、新たな事業を推進している。

活動

禅マインドプロデューサー

自身の歩みの中で培われた経営の「実践知」と、禅の修行で得た「内観知」を統合し、独自のコーチングや研修プログラムを提供している。ビジネスパーソンの内面の成長を重視し、集中力、レジリエンス、直観力を高めるアプローチは、企業経営者やビジネスリーダーから信頼を得ている。近年はビジネス界に加え、プロ野球選手などスポーツ分野のメンタルコーチングも手掛け、その活動範囲を広げている。

人物

高校時代、テレビ番組のお笑いコンテストで優勝し、白いギターを手にしたという異色の経歴を持つ。トレードマークである金髪とピアスは、型にとらわれない人物像を象徴している。

東日本大島での大規模土砂災害を機に、家族と共に同島の復興支援に深く関わっている。島津自身は、島を訪れる旅行客に坐禅体験を提供する「禅リトリートin伊豆大島」を企画・運営し、観光振興を通じた地域活性化に貢献。娘は第59代ミス大島を務め、妻は伊豆大島の特産品である椿の生花を用いたプリザーブドフラワーを開発し、ふるさと納税返礼品にも採用されるなど、家族一丸となって島との縁を大切にしている。

著書

『仕事に活きる禅の言葉』（サンマーク出版）
『翌日の仕事に差がつく　おやすみ前の５分禅』（天夢人）
『心が回復する禅問答』（プレジデント社）

メディア出演

「日経プラス10」（BSジャパン）
* 「プロフェッショナル仕事の流儀」（NHKテレビ）

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