島田一の介

島田 一の介のプロフィールと経歴

島田一の介（しまだいちのすけ、本名：楠正泰）は、1950年5月8日生まれの日本のお笑いタレントで、吉本新喜劇の座員です。愛媛県宇和島市出身で、吉本興業に所属し、AB型の血液型を持つ彼は、数少ない70歳代の劇団員として注目されています。

幼少期からの道のり

鶴亀万年を超える8人兄弟の末っ子として育った一の介は、幼少期から吉本新喜劇に親しみを持っていました。彼の父親は農業関連の仕事をしており、その背景もあり地域の人々とのつながりが深い家庭環境で育ちました。彼が吉本興業に入りたいと母に相談した際には反対を受けてしまいます。しかし、一の介はその後も舞台に情熱を燃やし、愛媛県立宇和島水産高等学校水産製造科を卒業し、兵庫県の蒲鉾加工工場でサラリーマンとして働きながらも、花月には通い続けました。

喜劇俳優としての第一歩

1971年、彼は漫才師の島田洋之介・今喜多代に弟子入りを希望し、許可を得ることになります。この師匠との出会いが一の介の芸人としてのキャリアの礎となり、彼は新喜劇の舞台に立つチャンスを得ます。1973年7月には正式に吉本新喜劇に入団し、脇役として活動を開始しましたが、目立たない存在でした。しかし、彼の実力は高く評価され、岡八郎や花紀京らと共に新喜劇の地方巡業にも出演しました。

不遇の時代

1989年には「新喜劇やめよッカナ?キャンペーン」に参加して退団し、タレントとしての活動を主にしますが、長い間不遇の時代が続きました。その後、内場勝則らの要望に応じて1996年に復帰し、以降は新喜劇の中でその広いレパートリーで数々の役をこなすようになります。今では、彼は新喜劇のベテランとして強い存在感を誇り、舞台に毎週出演し続けています。

芸風と持ちギャグ

一の介の芸風は多彩で、さまざまな役を演じる姿が特徴的です。座長や店主、社長役などが多く、時にはヤクザの親分役もこなします。彼の持ちギャグには「おじゃましまっす〜！」や「ダメよダメよダメなのよ！」があり、南州太郎のモノマネを交えた独特のスタイルで笑いを取ります。また、年齢を意識したハゲネタのやりとりも彼の楽しみの一つで、共演者たちとのやりとりも定番です。

人物の魅力

彼は後輩への面倒見の良さでも知られ、阪神尼崎駅近くで自ら経営するバー「ベル」では若手座員をアルバイトとして雇っています。また、有名な野球選手イチローとの親交もあり、自主トレの手伝いをしていたこともあります。

最後に

島田一の介は、長いキャリアの中で数多くの舞台を経て、その実力や人間性が認められてきたお笑い芸人です。彼のユーモアあふれるパフォーマンスと優しさに触れることで、多くの人に笑顔をもたらしています。これからも彼の活躍に期待がかかるところです。

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