崔凌也

崔凌也

崔凌也（ちぇ るんや）氏は、1994年5月20日生まれの元ラグビーユニオン選手です。福岡県出身とされ、日本のトップリーグ（現・JAPAN RUGBY LEAGUE ONE）でプロ選手として活動しました。家族構成としては、弟の玄祺氏も崔氏と同じくラグビーの道を歩んでいます。

崔氏のラグビーキャリアは、全国でも屈指のラグビー強豪校として知られる東福岡高校で始まりました。ここで彼は選手としての基礎を築き、その才能を開花させていきます。高校ラグビー界で注目される存在となり、在学中には将来を嘱望される選手たちが選ばれる高校日本代表候補にも名を連ねるなど、早くからその実力が認められていました。東福岡高校での経験は、その後のキャリアの重要な土台となりました。

高校卒業後の2013年、崔氏は筑波大学へと進学します。大学ラグビーは高校とは異なり、さらにレベルの高い戦いが繰り広げられる舞台です。崔氏は筑波大学のラグビー部に所属し、関東大学対抗戦グループなど、大学ラグビーの主要なリーグで鍛錬を積みました。学業とラグビーを両立させながら、プロの世界を目指し、技術とフィジカルの両面で成長を遂げた4年間となりました。

2017年に筑波大学を卒業した崔氏は、当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたトヨタ自動車ヴェルブリッツ（現在のトヨタヴェルブリッツ）に加入し、プロフェッショナルラグビー選手としてのキャリアをスタートさせました。日本のラグビー最高峰リーグでの挑戦は、大学までとは全く異なる環境でした。ハイレベルなチームメイトや対戦相手との日々の練習や試合を通じて、さらに自身のプレースタイルを磨き上げていきました。

トヨタ自動車ヴェルブリッツでのキャリアの中で、崔氏は2021年2月20日に記念すべき公式戦初出場を果たします。これは、ジャパンラグビートップリーグ2021シーズンの第1節、東芝ブレイブルーパス（現在の東芝ブレイブルーパス東京）との試合で、途中出場という形で実現しました。この試合は、彼がプロの舞台で初めて公式にプレーした瞬間であり、キャリアにおける重要な節目となりました。

トヨタヴェルブリッツに在籍中、チームはトップリーグからJAPAN RUGBY LEAGUE ONEへとリーグが再編される変革期も経験しました。崔氏もまた、新たなリーグでの戦いの中でチームに貢献しました。プロ選手としての期間は、厳しい競争の中で自身の力を試される日々でした。

そして2025年5月、崔凌也氏は所属していたトヨタヴェルブリッツを退団することを発表し、同時に現役選手としてのキャリアに終止符を打ちました。東福岡高校での台頭から始まり、筑波大学での研鑽を経て、トヨタヴェルブリッツでプロ選手として活動した約8年間のラグビー人生にピリオドを打った形となります。彼のキャリアは、日本のラグビー界における一つの確かな軌跡を示しています。

崔氏の経歴に関連する学校やチームとしては、出身高校である東福岡自彊館中学校・東福岡高等学校、進学した筑波大学のラグビー部、そしてプロキャリアを過ごしたトヨタヴェルブリッツが挙げられます。

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