崩光瑠

崩 光瑠（くずれ ひかる）氏は、1991年5月12日に青森県で生を受けた日本のプロラグビー選手です。主にフッカー（HO）としてプレーし、国内ラグビーのトップカテゴリーであるトップリーグに所属する日野レッドドルフィンズで活躍しています。

フッカーは、ラグビーのフォワードパックにおいて極めて重要な役割を担うポジションです。スクラムにおいては最前列の中央でパックを支え、安定した姿勢を保つことでチームに有利なスクラムを形成するのに貢献します。また、ラインアウトではスローワーとして、味方選手への正確なパス供給が求められます。さらに、フィールドプレーにおいても、密集地帯（ブレークダウン）でのボール争奪や、果敢なタックル、そして時には自らボールを持って突破するなど、攻守両面でチームの推進力となります。崩選手の体格は身長180cm、体重113kgと、フッカーに必要な強靭さと体の厚みを兼ね備えており、これらの身体的特徴を活かして、セットプレーやコンタクト局面で存在感を発揮しています。

彼のラグビーキャリアは、青森県立八戸西高等学校で始まりました。高校卒業後、ラグビー強豪校として知られる東海大学へ進学。大学時代には、関東大学リーグ戦1部というハイレベルな環境で多くの経験を積み、その卓越したプレーが認められ、同リーグのベスト15に選出される栄誉に輝きました。この選出は、当時の大学ラグビー界における彼の高い実力と評価を示すものでした。

大学を卒業した2014年、崩選手は日本のトップリーグに所属する伝統あるクラブ、東芝ブレイブルーパスに加入し、プロとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。トップリーガーとしてチームに合流した初年度から出場機会を目指し、日々の厳しい練習に励みました。そして、同年9月20日に行われたジャパンラグビートップリーグ2014-2015シーズンの第5節、豊田自動織機シャトルズとの試合で、途中出場ながら記念すべきトップリーグ公式戦初出場を果たしました。この試合は、彼のプロ選手としての歩みにおける重要な節目となりました。

東芝ブレイブルーパスで2シーズンを過ごし、トップリーグでの経験を積んだ後、2016年に日野自動車レッドドルフィンズへ移籍しました。日野レッドドルフィンズでもフッカーの主要選手としてチームに欠かせない存在となり、トップリーグの舞台で自身のスキルとフィジカルを最大限に活かしたプレーを継続しています。

これまでの歩みは、青森での高校時代から始まり、東海大学での飛躍、そして日本のトップリーグでの挑戦と、着実にステップアップしてきた軌跡を示しています。フッカーとして、スクラム、ラインアウト、そしてフィールドでの献身的な働きを通じて、常にチームに貢献し続けています。今後も日野レッドルフィンズの一員として、トップリーグでの更なる活躍が期待される選手です。

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