川上典洋

プロフィール

島根県出雲市に生まれた川上典洋氏は、1987年4月4日生まれのサッカー選手です。プロの世界では主にディフェンダーとしてチームに貢献しました。彼はサンフレッチェ広島F.Cの提携スクールであるサンフレッチェくにびきジュニアユースの出身であり、同スクールから初めてプロ契約を勝ち取った選手という歴史的な一歩を印しました。くにびき時代のチームメイトには、後にプロでも活躍した平野甲斐氏がいました。

キャリアの歩み

高校卒業後、川上氏は2006年にジェフユナイテッド市原・千葉へ入団し、プロキャリアをスタートさせました。入団当初はジェフ・クラブ、そしてジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズといったリザーブチームでの活動が中心でしたが、プロ3年目にあたる2008年には、J1リーグの試合でベンチ入りメンバーに名を連ねるまで成長しました。しかし、このシーズンに公式戦への出場機会を得ることはありませんでした。

更なる出場機会を求めて、川上氏は2009年に栃木SCへ移籍します。この移籍が転機となり、2009年5月5日に行われたJ2リーグ第13節のコンサドーレ札幌戦で、念願のJリーグ初出場を果たしました。そして、同年12月5日のJ2リーグ最終節、対ザスパ草津戦では、プロ初ゴールとなるJリーグ初得点を記録しました。しかし、このシーズン限りで栃木SCを離れることになりました。

2010年5月からはツエーゲン金沢に加入し、同年12月までプレーしました。その後、彼のキャリアは日本国外へと広がります。

海外での挑戦

2011年から2012年にかけて、川上氏はシンガポールのS.Leagueに所属するアルビレックス新潟シンガポールでプレー。東南アジアでの経験を積みました。2013年には同じくシンガポールのゲイラン・インターナショナルFC、2014年にはタンピネス・ローバースFCと、引き続きシンガポールリーグで活躍しました。タンピネス・ローバースFC時代には、AFCチャンピオンズリーグのプレーオフに出場するなど、国際舞台も経験しました。2014年の後半には再びアルビレックス新潟シンガポールに戻り、2015年にはタイのトラートFCに所属するなど、活動の場を東南アジア各国に移しました。

日本復帰から再び海外へ

2016年、川上氏は日本のSC相模原に加入し、国内サッカー界に復帰しました。同年7月にはテゲバジャーロ宮崎へ期限付き移籍し、2017年には完全移籍へと移行。2018年までテゲバジャーロ宮崎でプレーし、地域チャンピオンズリーグにも出場しました。2019年にはJ.FC MIYAZAKIに所属し、全国社会人サッカー選手権大会にも出場しています。

そして2020年からは、再び海外へと活動の場を移し、ラオスのラオ・トヨタFCでプレーを続けています。ジェフユナイテッド市原・千葉、栃木SC、ツエーゲン金沢といったJリーグクラブに加え、シンガポール、タイ、ラオスでのプレー経験は、川上氏が国内外の様々な環境で適応し、キャリアを継続してきた証と言えるでしょう。ポジションであるディフェンダーとして、各チームの守備を支えました。

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