川崎市バス菅生営業所

川崎市バス菅生営業所

川崎市バス菅生営業所は、かつて存在した川崎市交通局の営業所です。所在地は川崎市宮前区犬蔵に位置し、最寄りのバス停は「菅生車庫」です。営業所の略称は「M」で、これは廃止された溝口営業所のものを引き継いだものです。

歴史

鷲ヶ峰営業所菅生出張所時代

1980年8月、溝口営業所の廃止に伴い、鷲ヶ峰営業所の出張所として開設されました。当初は犬蔵線などを担当していました。2004年3月31日に一度廃止され、その後は鷲ヶ峰営業所管轄路線の折返場や廃車車両の留置場として利用されていました。

菅生営業所として再開

2011年4月1日、一部の便を鷲ヶ峰営業所と井田営業所から引き継ぎ、菅生営業所として営業を再開しました。多摩区の大部分、中原区、宮前区の一部路線を運行しました。整備工場などの施設は設置されておらず、本格的な整備が必要な場合は他の営業所で行われていました。

鷲ヶ峰営業所に統合

2021年4月1日、再び鷲ヶ峰営業所に吸収され、「鷲ヶ峰営業所菅生車庫」となりました。事故対応などの一部事務機能は鷲ヶ峰営業所に統合されましたが、運行業務は菅生営業所からそのまま引き継がれたため、車両運用や乗務員の仕業は鷲ヶ峰営業所本体とは完全に独立したままでした。しかし、2022年3月27日に車両運用や運行業務も鷲ヶ峰営業所に集約され、運行機能を失い、現在は鷲ヶ峰営業所管内路線の折返場や車両の留置場として使用されています。

沿革

1980年8月：鷲ヶ峰営業所菅生出張所として開設。略称「M」は溝口営業所のものを流用。
2004年3月31日：車両運用効率化のため、鷲ヶ峰営業所に吸収され廃止。
2011年4月1日：菅生営業所として再開。相模神奈交バスに管理委託。
2017年1月1日：委託事業者が神奈川中央交通東に変更。
2017年3月26日：井田営業所の管理委託化と引き換えに交通局直営となる。
2021年4月1日：再び鷲ヶ峰営業所に吸収され、「鷲ヶ峰営業所菅生車庫」に。
2022年3月27日：運行業務を鷲ヶ峰営業所に集約。
2022年4月1日：車庫内の窓口を「鷲ヶ峰営業所臨時定期券発売窓口」に改称。

担当路線

菅生営業所が運行していた主な路線は以下の通りです。

五所塚線

登05：登戸駅（生田緑地口） - 菅生車庫
登戸駅と菅生車庫を結ぶ主力路線。一部は宮前平駅まで延伸。

カリタス線

登06：菅生車庫 - カリタス学園、中野島多摩川住宅
菅生車庫からカリタス学園や中野島多摩川住宅を結ぶ路線。
新船島橋を経由する循環路線も含む。

柿生線

溝17：溝口駅南口 - 菅生車庫
溝18：溝口駅南口 - 鷲ヶ峰営業所
溝19：溝口駅南口 - 向丘遊園駅南口
溝口駅と菅生地区、鷲ヶ峰地区、向ヶ丘遊園駅を結ぶ路線。
鷲ヶ峰営業所との共同運行。

犬蔵線

宮03：宮前平駅 - 菅生車庫
宮04：宮前平駅 - 鷲ヶ峰営業所
宮05：宮前平駅 - 聖マリアンナ医科大学
溝15：溝口駅南口 - 宮前平駅
溝16：溝口駅南口 - 鷲ヶ峰営業所
た83：たまプラーザ駅 - 向丘遊園駅南口（東急バスと共同運行）
宮前平駅、溝口駅、たまプラーザ駅と菅生地区、鷲ヶ峰地区を結ぶ路線。
一部路線は深夜バスを運行。
東急バスとの共同運行路線も含む。

過去の路線

西菅線（登14）：向ヶ丘遊園駅、登戸駅 - 西菅団地
向ヶ丘遊園駅や登戸駅から多摩区西部の西菅団地を結ぶ路線。
蟹ヶ谷線（杉10）：小杉駅 - 井田営業所
現在は井田営業所の担当。
有馬線（鷺02）：鷺沼駅 - 小杉駅、新城駅、井田営業所
鷺沼駅と小杉駅を結ぶ路線。
東急バスとの共同運行路線。菅生営業所は2022年に撤退し、現在は井田営業所が担当。

車両

菅生営業所には、いすゞ自動車製と日野自動車製の大型車と中型車が配置されていました。営業所開設時には、鷲ヶ峰営業所や井田営業所から車両が転入しました。一時的に神奈川中央交通の車両を使用したこともありました。2017年の直営復帰の際に、日産ディーゼル車や三菱ふそう車も加わりました。2021年には全車ノンステップバスとなりましたが、組織改編により、車両は全て鷲ヶ峰営業所に転属しました。

脚注

営業所の略称「M」は、旧溝口営業所のものを引き継いだ。
2017年3月26日に、神奈中委託から直営に戻った際、他営業所と同様に全メーカーの車両が配置されるようになった。
2021年初頭にワンステップバスが転属し、全車ノンステップ車両となった。
2021年4月1日の組織改編で、全車鷲ヶ峰営業所に転属したが、営業所記号は「M」のままだったが、後に「W」に変更された。

関連項目

川崎市
川崎市交通局
川崎市バス鷲ヶ峰営業所
川崎市バス井田営業所
相模神奈交バス
神奈川中央交通

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