川崎市立小倉小学校

川崎市立小倉小学校

川崎市立小倉小学校（かわさきしりつ おぐらしょうがっこう）は、神奈川県川崎市幸区小倉二丁目に位置する公立小学校です。この学校は、開校以来、地域の子どもたちの学びの場として、教育活動に取り組んでいます。

沿革

本校の歴史は、1954年（昭和29年）9月28日に始まりました。当時、地域における児童数の増加に対応するため、川崎市立日吉小学校から分離独立する形で誕生しました。開校時の学区は小倉と南加瀬の両地区にわたっていたため、南加瀬との境界近く、現在の場所に校舎が建てられました。

学校としての象徴が次々と定められました。まず、開校の翌年である1955年（昭和30年）3月20日には、学校の校章が制定されました。さらに、1957年（昭和32年）3月23日には校旗が制定され、学校の歩みを見守るシンボルとなりました。

開校から間もない1958年（昭和33年）9月1日、学区再編の大きな動きがありました。川崎市立南加瀬小学校が新たに開校したことに伴い、小倉小学校の学区から南加瀬地区が分離されました。この分離に関連して、同年12月18日には南加瀬小学校の新しい校舎が完成し、小倉小学校に在籍していた4年生以下の児童654名が南加瀬小学校へ移籍しました。

その後も地域社会の変遷と共に学校は発展を続け、2014年（平成26年）には創立60周年という記念すべき節目を迎え、記念式典が執り行われました。これは、学校が長きにわたり地域に根差し、多くの児童を育んできた証です。

近年、周辺地域の人口増加に対応するため、新たな学校の整備が進められています。2025年（令和7年）4月には、川崎市立新小倉小学校が開校する予定であり、それに伴い小倉小学校の通学区域の一部（新小倉地区）が分離されることになっています。これは、創立以来の学校の歴史において、新たな時代の変化に対応する出来事となります。

通学区域

現在の川崎市立小倉小学校の主な通学区域は、川崎市幸区内の小倉一丁目から小倉五丁目までの範囲と定められています。この区域に居住する児童が通学しています。

交通アクセス

学校への主な交通手段はバスになります。複数のバス路線が利用可能です。

川崎駅西口方面から：臨港バスの川54系統または川55系統に乗車し、「小倉小学校前」バス停で下車すると、学校はすぐ目の前にあります。
武蔵小杉駅方面などから：臨港バスの川54系統、川55系統、川56系統、川57系統、または川崎市バスの川83系統に乗車し、「南加瀬交番前」バス停で下車してください。このバス停からは、学校まで歩いておよそ3分です。

周辺環境

小倉小学校は、地域の生活を支える様々な施設や、歴史的な場所が点在する環境に位置しています。

学校の近くには、郵便局（川崎小倉郵便局）や金融機関（川崎信用金庫加瀬支店小倉出張所）があり、地域の生活を支えています。また、小倉神社、無量院、正蔵寺といった歴史ある寺社仏閣も近隣にあり、地域の文化や歴史を感じることができます。特筆すべき点として、かつて川崎市立日吉小学校の前身であった旧南加瀬小学校が、この小倉小学校の近隣地に移転していた時期があったと伝えられています。

さらに、教育関連施設として川崎市立看護大学や川崎市立小倉保育園なども周辺にあり、教育・福祉の拠点ともなっています。小倉緑道のように整備された散策路もあり、子どもたちの遊び場や地域住民の散歩コースとして利用されています。

過去には、学校敷地のすぐ脇に小倉用水池が存在していたことからも、この地域の地形や水利との関わりをうかがい知ることができます。

関連項目

神奈川県小学校一覧

外部リンク

川崎市立小倉小学校 公式ウェブサイト

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