川崎朝鮮初級学校

川崎朝鮮初級学校の概要

川崎朝鮮初級学校（かわさきちょうせんしょきゅうがっこう）は、神奈川県川崎市川崎区に位置する朝鮮学校です。この学校は、学校法人神奈川朝鮮学園によって運営されており、日本の教育制度において幼稚園や小学校に相当する教育を行っています。川崎朝鮮初級学校は、非一条校に分類される各種学校です。

沿革

川崎朝鮮初級学校の歴史は1946年に始まります。最初は川崎朝聯第一学院と第二学院として設立され、その後、11月1日に各地の国語教習所を統合し、川崎朝聯初等学院として創立されました。1947年には川崎朝聯初等学院に改称されましたが、1949年10月には強制閉鎖されてしまいます。しかし、同年11月には川崎市立桜本小学校の分校として授業が再開されました。

1954年には現在の場所に移転し、1955年には川崎朝鮮初級学校に改称されました。開校以来、重要な出来事が続き、1965年には附属幼稚班が設置され、学校法人としての認可を受けました。また、1971年には中級部が併設され、校名も川崎朝鮮初中級学校に変更されました。ここでの教育は、さまざまな文化活動や競技にも積極的に参加しています。

1972年には、第12回読売少年蹴球大会で優勝するなど、運動面でも活躍を見せます。続いて1977年にはオモニ会が結成され、保護者や地域の協力も得て、学校環境の改善や児童のサポートが進められます。1988年には体育館の新築と校舎の改装が行われ、設備も徐々に整ってきました。

1996年には創立50周年を迎え、アジア環太平洋囲碁大会に在学生が朝鮮代表として参加したり、国際アマチュアペア囲碁選手権大会でも活躍を見せました。また、2005年には中級部が神奈川中高中級部に統合され、学校名も再び川崎朝鮮初級学校に改称されました。このほかに、土曜児童教室「ハナ」の開講など、教育活動が多様化していきました。

学校の特徴と現状

学校は現在まで多くの発展を遂げており、近年ではトイレや外壁の修繕、ICT教育の整備、運動場の人工芝化などの改善に取り組んでいます。これにより、より快適で学びやすい環境が提供されるようになっています。2023年には53年間使用されていた現校舎が建て替えられることになり、一時的に鶴見朝鮮初級学校へ教場が移動する予定です。

現在の生徒数は、2018年時点で幼稚部に7人、初級部に33人の合計40人が在籍しており、地域に根ざした学校としての役割を果たしています。

出身者

学校からは多くの出身者が輩出され、様々な分野で活躍しています。川崎朝鮮初級学校は教育だけでなく、文化やコミュニティを育む場ともなっています。これらを通じて、在校生は自らのアイデンティティを大切にしながら成長しています。

所在地

川崎朝鮮初級学校は、〒210-0833 神奈川県川崎市川崎区桜本2丁目43-1にあります。地域の皆さんとの交流を大切にしながら、これからも教育活動を続けていくことでしょう。

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