川除大輝

川除 大輝選手のご紹介

川除 大輝（かわよけ たいき）選手は、2001年2月21日に生まれ、日本を代表するパラノルディックスキー選手です。彼は富山県富山市出身で、日立ソリューションズの「チームAURORA」に所属しています。競技はクロスカントリースキーで、LW5/7クラスに分類されています。

背景と成長の軌跡

大輝選手は、生まれつき両手足の指の一部が欠損している先天性両上肢機能障がいを抱えています。そのため、幼少期から様々な困難に直面しました。しかし、小学1年生の時、いとこの勧めで地元の猿倉ジュニアスポーツクラブに入会し、スポーツの世界に触れました。当初はスキーとサッカーを両立させていましたが、2010年に小学4年生の時に、パラリンピック金メダリストの新田佳浩選手と出会い、彼のアドバイスを受けてスキーに専念する決意を固めました。このとき、新田選手から贈られた「不可能とは可能性だ」というメッセージは、大輝選手の心の支えとなっています。

競技への専念と成功

2015-2016年シーズンからパラノルディックスキーの競技に参加し、以降のキャリアを築き上げていきました。富山県立雄山高等学校に進学すると、そこで全国高校総体に出場し、さらには2018年の平昌パラリンピックでも活躍。彼は、次世代のパラアスリートとしての地位を確立しました。大学進学後の2019年には、日本大学スキー部に入部し、同部初のパラアスリートとしてその名を馳せました。

2022年の北京パラリンピックでは、開会式で日本代表の旗手を務めつつ、男子20kmクラシカル（立位）で金メダルを獲得。彼は冬季パラリンピックの日本男子選手として、史上最年少での金メダル獲得を達成し、富山県勢としても初めての輝かしい成果を収めました。

主な競技成績

冬季パラリンピック

• - 2018年平昌（韓国）

- 混合10kmリレー 4位
- クロスカントリースキー・スプリント 9位

• - 2022年北京（中国）

- クロスカントリースキー・20kmクラシカル（金メダル）
- クロスカントリースキー・1.3kmスプリントフリー 7位
- クロスカントリースキー・12.5kmフリー 8位
- クロスカントリースキー・4x2.5kmオープンリレー 7位

世界選手権

• - 2019年ノルディックスキー 世界選手権（カナダ）

- クロスカントリースキー・ミドル・フリー 4位
- クロスカントリースキー・スプリント・フリー 3位
- クロスカントリースキー・ロング・クラシカル（金メダル）
- 混合10kmリレー 4位

ワールドカップ

• - 複数の大会でメダル獲得を果たしています。

顕著な受賞歴

大輝選手の活躍は、数々の賞に評価されています。2019年にはスポーツ功労者顕彰と日本パラスポーツ賞の優秀賞を受賞しました。また、2022年には東京都栄誉賞、紫綬褒章、富山県民栄誉賞など、さまざまな栄誉を手にしています。

まとめ

川除大輝選手は、パラノルディックスキーの舞台で輝かしい実績を残し続けている選手です。彼の努力と情熱は、多くの人々にインスピレーションを与えており、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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