左翼急進党

左翼急進党（Parti radical de gauche、略称：PRG）は、フランスの政党であり、急進主義を政治的立場としています。現在の党首は、オーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域圏議員を務めるギヨーム・ラクロワです。

歴史

その起源は1901年に創立された急進党（共和国急進社会党）に遡ります。1972年、フランス社会党やフランス共産党との連携を重視するグループが急進党から分離し、左翼急進運動として新たな道を歩み始めました。その後、1998年に左翼急進党へと名称を変更しています。

政治理念

左翼急進党は、急進主義、社会自由主義、そして左翼という三つの柱を基本理念としています。1994年の欧州議会議員選挙では、著名な歌手・俳優・映画監督であるベルナール・タピを代表とする「急進的なエネルギー」という連合を形成して選挙に臨み、234万4457票（12.03%）を獲得し、13議席を得るという大きな成功を収めました。

一時的に急進社会党という名称を使用した時期もありましたが、フランス民主連合に所属する急進党（こちらも正式名称は「急進社会党」）からの異議申し立てを受け、現在の左翼急進党という党名に戻しました。2002年のフランス大統領選挙では、フランス領ギアナ選出の国民議会議員であるクリスチャーヌ・トビラを擁立しました。トビラは当時、フランスで唯一の黒人女性国民議会議員でしたが、66万447票（2.32%）の獲得にとどまり、選挙では苦杯をなめる結果となりました。欧州統合に関しては、一貫して賛成の立場をとり、欧州憲法を支持するキャンペーンを展開しました。

近年の動向

2017年の大統領選挙および総選挙後、左翼急進党は急進党との合併に向けた交渉を進め、急進運動として統合されることになりました。2017年12月9日から10日にかけて結党大会が開催されましたが、2019年2月には、合併前の党首であったシルヴィア・ピネルを含む一部の議員が、同年の欧州議会議員選挙における共和国前進との提携に反対し、党を離脱。再び分裂するという状況に陥りました。

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