市井雅哉

市井 雅哉（いちい まさや）

市井雅哉氏は、1961年に滋賀県で生まれた日本の臨床心理学者であり、臨床心理士および専門行動療法士としての資格を持ち、現在は兵庫教育大学の教授として活躍しています。彼の専門分野は臨床心理学、特に認知行動療法やEMDR（眼球運動による脱感作と再処理法）です。

教育背景

市井氏は1985年に早稲田大学第一文学部で心理学を専攻し、学士号を取得しました。その後、1988年には同大学の大学院文学研究科心理学専攻の修士課程を修了しました。さらに、1992年から1993年にかけて、ロータリー財団の奨学生としてテンプル大学大学院に留学しました。1994年には早稲田大学大学院の博士後期課程を単位取得退学し、その同年早稲田大学人間科学部の助手に就任しました。

その後、市井氏は琉球大学教育学部に移り、1996年に助手、1997年には専任講師に昇進し、2000年には助教授に就任しました。2004年からは兵庫教育大学の学校教育学部附属発達心理臨床研究センターに教授として勤務し、2005年には同研究センターの教授として活動を続けています。

学会活動と業績

市井氏は日本EMDR学会の理事長を務めているほか、日本ブリーフサイコセラピー学会の理事や、日本行動療法学会の編集委員も経験しています。また、日本心理臨床学会にも所属しており、臨床心理学の発展に寄与しています。

彼の研究は、特に心の問題に対する効果的な治療法の開発に焦点を当てており、臨床心理学の実践において非常に重要な役割を果たしています。

翻訳業務

市井氏は、心理療法に関する書籍の翻訳も行っています。特に、タル・クロイトル著の『EMDR革命:脳を刺激しトラウマを癒す奇跡の心理療法 生きづらさや心身の苦悩からの解放』（2015年、星和書店）の翻訳を手掛けています。この書籍は、EMDR療法がどのように脳に働きかけ、心のトラウマを癒すかについて詳しく解説しており、その重要性は広く認識されています。

外部リンク

市井雅哉氏の研究者情報は兵庫教育大学の研究者総覧にも掲載されており、彼の業績や活動についてさらなる情報を得ることができます。彼の研究は、心理療法の実践や教育において、より多くの人々に健康と癒しをもたらすことを目指しています。

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