市川マサ

市川マサ

市川マサは、日本の漫画家であり、代表作『A-BOUT!』で知られています。彼の漫画家としての道のりは、意外なきっかけから始まりました。

来歴

市川マサは、2009年に『週刊少年マガジン』（講談社）で連載を開始した『A-BOUT!』でデビューしました。彼の作品は、独特な世界観とキャラクター描写で読者を魅了しています。

漫画家になったきっかけ

市川マサが漫画家を目指した背景には、幼少期からの吃音の悩みがありました。特に、寝不足や疲労が重なると症状が悪化し、ア行の発音が困難になることが多かったそうです。コンビニエンスストアでアルバイトをしていた際にも吃音に苦しみ、それが漫画家という職業を選ぶ一因になったと語っています。

執筆スタイル

彼の執筆スタイルは、自らを「反テクニック」と称するように、型にはまらない自由な発想を重視しています。漫画のテクニックに精通しているわけではないものの、その独自のスタイルが彼自身の表現に合っていると感じているようです。ネーム（コンテ）作業は、講談社の編集部にあるネーム室で行っています。

人物像

本名の下の名前は四文字で、小・中学生時代は「ブチコ」、高校時代は「ジェフ」というアダ名で呼ばれていました。最も嫌だったアダ名は、小学5年生の時に付けられた「フケイチゴ」で、フケ症だったことが由来だそうです。しかし、3日でこのアダ名が広まるのを阻止したというエピソードも持っています。

過去には、メキシコのカンクンで観光中に立小便をしてしまい、警察に逮捕された経験があり、それがトラウマになっているそうです。

また、西本英雄（現：にしもとひでお）のルポ漫画『もう、しませんから。』および『ちょっと盛りました。』によると、『A-BOUT!』の舞台である上野に対して、学生時代に友人が不良に絡まれた相談を受けた際、「上野に近づかないようにしよう」と決意し、その後15年間上野を避けていたというエピソードが明かされています。

既婚者であり、2018年6月の時点で、結婚から約10年が経過していたことがわかっています。

作品リスト

15の夜 いじめられているきみへ（『週刊少年マガジン』、2007年10号 - 11号、市川正孝名義）
A-BOUT!（『週刊少年マガジン』、2009年52号 - 2013年24号、全19巻）
A-BOUT!!〜朝桐大活躍編〜（『週刊少年マガジン』、2013年28号 - 2014年15号、全5巻）
A-BOUT! SURF（『イブニング』、2021年15号 - 2022年20号、全5巻）
バカビリーバー（『週刊ヤングマガジン』、2015年12号 - 2016年12号、全5巻）
僕はどこから（『週刊ヤングマガジン』、2018年7号 - 2018年50号、全4巻）
レッドカード（『週刊ヤングマガジン』、2019年52号 - 2020年40号→『マガジンポケット』2020年9月13日 - 2021年2月28日、全7巻）
正義と極道（『イブニング』、2023年1号 - 2023年6号→『コミックDAYS』） - 短期集中連載

その他

新約「巨人の星」花形 第22巻（2011年2月） - 寄せ書き

関連人物

玉越博幸：師匠
* 岡田卓也：アシスタント

市川マサは、独自の視点と表現力で、これからも多くの読者を魅了していくことでしょう。

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