市立伊勢総合病院

市立伊勢総合病院の概要

市立伊勢総合病院（しりついせそうごうびょういん）は、三重県伊勢市に位置する市立の総合病院であり、地域の基幹病院の一つとして重要な役割を果たしています。通称は「伊勢病院」で、旧称からも「市民病院」として知られています。2019年には新病院が完成予定であり、さらなる医療サービスの向上が期待されています。

施設と経営

病院には322の病床があり、一般病床が270床、療養型病床が52床備えられています。建物は鉄筋コンクリート構造で、地下1階と地上5階から成っています。しかしながら、経営面では厳しい状況が続いており、2016年度には医業収支で約9億5100万円の赤字を出しました。このため、2018年3月には院長と病院管理者の役割を分ける条例改正案が市議会に提出される予定です。

診療科目

市立伊勢総合病院では、多様な疾患に対応するために以下の診療科を設置しています：

• - 内科
• - 循環器内科
• - 消化器外科
• - 神経内科
• - 外科
• - 整形外科
• - 形成外科
• - 小児科
• - 産婦人科
• - 皮膚科
• - 泌尿器科
• - 眼科
• - 耳鼻咽喉科
• - 精神科
• - 脳神経外科
• - 歯科口腔外科
• - 麻酔科
• - 放射線科
• - リハビリテーション科
• - 緩和ケア内科

沿革

伊勢市立病院の歴史は1945年にさかのぼります。初めは宇治山田健康保険組合が直営する「健民館」として開設され、1948年に「宇治山田市民病院」と改称されました。1955年に市名変更に伴い「伊勢市民病院」となり、1957年には新築移転を行い「市立伊勢病院」として新たなスタートを切りました。1979年には別の場所に移転し、474床を有する総合病院としての役割を強化しました。

1960年代には精神科病棟の新設や、総合病院としての認可を受け、1980年代には人工透析室を新築し、近年では新外来診療棟や健診センターの開設が行われ、医療の充実を図っています。2001年には日帰り手術センターが設置され、2004年に病院機能評価認定を取得し、地域医療の質の向上に努めています。

アクセス

市立伊勢総合病院へのアクセスは非常に便利です。近鉄宇治山田駅やJR・近鉄伊勢市駅から車で約10分の距離に位置しています。近鉄五十鈴川駅からは徒歩約10分で到着でき、伊勢自動車道の伊勢インターチェンジからも車で約3分の近さです。交通機関は三重交通バスや伊勢市のコミュニティバスを利用することも可能で、どの地域からでもアクセスしやすい環境が整っています。

まとめ

市立伊勢総合病院は、地域の医療を支える重要な施設として、多くの診療科目を掲げ、地域住民の健康を守っています。新しい病院の建設が進行中で今後の展開にも期待が寄せられています。

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