市立小樽文学館

市立小樽文学館：小樽の文学と文化を語る

概要

1978年に開館した市立小樽文学館は、北海道小樽市に位置する、日本初の市町村立文学館です。小樽市分庁舎（旧小樽地方貯金局）という歴史的建造物内にあり、市立小樽美術館と併設されています。小林多喜二や伊藤整など、小樽にゆかりのある多くの作家、詩人、歌人、俳人の作品や資料を豊富に収蔵・展示しています。 市民団体である「小樽文學舎」が、資料の購入や館の運営に重要な役割を担っています。

地方の文学館としては異例的に、ミステリ、怪奇文学、幻想文学、児童文学、漫画、ゲーム、テレビドラマなど、サブカルチャーやその周辺文化をテーマにした特別展を数多く開催することで知られています。 これらの企画展は、文学の枠を超えた幅広い文化への関心を刺激し、地域住民に親しまれる存在となっています。

歴史

1978年：開館
1986年：小樽文學舎発足。館の運営や資料収集などに貢献する重要な市民団体。
2000年：亀井秀雄氏が館長に就任。
2010年：文学館・美術館の再整備事業を実施。施設の機能向上と魅力向上を図る取り組み。
2014年：玉川薫氏が館長に就任。
2021年：亀井志乃氏が館長に就任。

利用案内

休館日: 毎週月曜日、祝日の翌日（祝日が土・日の場合はその翌日）、年末年始（12月29日～1月3日）
開館時間: 9:30～17:00（入館は16:30まで）
入館料: 特別展の開催状況によって料金が変動します。
共通入館券: （美術館との共通券、同日利用可）一般500円、高校生250円、市内在住70歳以上250円
* 普通入館券: 一般300円、高校生150円、市内在住70歳以上150円、中学生以下無料


主な収蔵資料

文学館には、小樽ゆかりの作家たちの貴重な資料が多数収蔵されています。 小林多喜二、伊藤整をはじめ、様々なジャンルの作家や作品に関連する書簡、原稿、写真、書物などが含まれます。 これらは、小樽の文学史を研究する上で重要な資料となっています。

企画展

市立小樽文学館では、小樽ゆかりの作家を特集した企画展や、時代背景を反映した展示、サブカルチャーに焦点を当てたユニークな企画展など、多様なテーマの企画展が過去に数多く開催されてきました。 これらは、文学を様々な角度から捉え、幅広い来館者の興味関心を満たすことを目的としています。 例として、石川啄木、小林多喜二、伊藤整といった著名な作家を特集した展覧会や、児童文学、SF、ミステリなど、特定のジャンルに特化した展覧会などが挙げられます。 また、小樽の地域文化や歴史に焦点を当てた企画展も定期的に開催されています。


小樽文学館の役割

市立小樽文学館は、単なる資料の展示施設にとどまらず、小樽の文学・文化を未来へと繋ぐ重要な役割を担っています。 地域住民への文化啓発活動や、若い世代への文学への関心の醸成、そして小樽の文化遺産の保存と継承といった多様な役割を担い、活気に満ちた文化拠点として存在感を示しています。 小樽文學舎のような市民団体の協力も得ながら、小樽の文学と文化を地域内外に発信し続けています。


アクセス

北海道小樽市にある市立小樽文学館へは、JR小樽駅から徒歩圏内に位置しているため、アクセスが容易です。 小樽観光の際に立ち寄るのに便利な場所にあります。

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