帝塚山中学校・高等学校

帝塚山中学校・高等学校について

帝塚山中学校・高等学校（英: Tezukayama Junior & Senior High School）は、奈良県奈良市学園南に位置する私立の中高一貫教育校です。この学校は、1934年に設立された帝塚山学院が母体となっており、現在も継続的に高い教育水準を維持しています。

概要

この学校は、内部進学の生徒と外部進学の生徒が第1学年から混合してクラス編成を行う「男女併学」制度を採用しています。授業は基本的に男女別クラスで行われますが、一部のコースでは混合で授業が行われています。また、2027年度からは高校が男女共学化されることが決まっており、順次共学化が進められる予定です。

建学の精神と教育方針

学校の理念は「社会に有為な人材を育成する」ことです。これには、意志、情、知、身体の全てを伸ばす教育が含まれ、帝塚山学院の「力の教育」が基盤にあります。教育方針には以下の7つの項目が掲げられています。
1. 心も身体も伸び伸びと伸ばす教育
2. 個性が尊重され、いかされる教育
3. 情緒ゆたかで情操を高める教育
4. 実践力のある人間をつくる教育
5. 世のために尽くそうとする精神の育成
6. 自主独立の精神と自ら学ぶ意欲の養成
7. 国際的な広い視野を育む教育

沿革

1941年に設立された当初の帝塚山中学校は、仮校舎としてあやめ池遊園地内の航空博物館を使用していました。その後、1947年には男女共学の新制中学校、1948年には新制高等学校が開設され、長い歴史を持つ学び舎へと成長しました。様々な教育改革を通じて、帝塚山中学校・高等学校は多彩な教育課程を展開しており、最近もコース制や特進クラスの設置を行ってきました。

教育課程と生徒募集

現在の帝塚山中学校の入学定員は320名、高等学校は450名です。すでに内部進学の生徒が多く、外部からの生徒の受け入れも行っていますが、基本的には帝塚山中学校からの進学が大多数を占めています。特別活動や科目においても、生徒たちの自主性が重視され、興味を持った分野の活動に参加することができます。

クラブ活動と学校行事

クラブ活動は中学校・高校共に盛んで、体育や文化部といった多様な部活があります。特に、理科部は全国大会での成果を収めており、学校全体としても生徒たちの活動を幅広く支援しています。また、年間を通じて多くの学校行事が実施され、学びの場としての充実度を高めています。

国際理解教育と特別プログラム

帝塚山中学校・高等学校は、国際交流プログラムや海外研修を通じて国際理解に努めています。例えば、中学3年生女子を対象に、サンディエゴでのSTEAMプログラムや男子向けのハワイサイエンスキャンプなど、多彩な体験を提供しています。これにより、生徒たちは異文化理解を深め、国際的な視野を広げています。

まとめ

帝塚山中学校・高等学校は、教育理念に基づく多様なプログラムと活動で生徒たちの成長をサポートしています。未来のリーダーを育成するための独自のアプローチを通じて、真の国際人を育てる学び舎を目指しています。

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