師勝町

師勝町（しかつちょう）

師勝町は、2006年に西春町と合併し北名古屋市となるまで、愛知県西春日井郡に存在した町です。名古屋市の北に位置し、ベッドタウンとして発展しました。最盛期には「日本で最も人口密度の高い町」として知られていました。

地理

師勝町は、以下の河川が流れる地域でした。

新川
五条川
合瀬川

これらの河川は、町の風景を特徴づけるとともに、農業用水としても利用されてきました。

歴史

師勝町の地名の由来には、小牧・長久手の戦いにおいて徳川家康が地名を尋ねた際、「志勝村」と答えたという説があります。ただし、師勝町の公式サイトには記載されていません。1906年に鹿田村、六ツ師村、訓原村、熊之庄村が合併して師勝村が誕生した際に名付けられたと考えられます。

沿革

1906年（明治39年）7月16日 - 西春日井郡の訓原村、鹿田村、六ツ師村、熊之庄村が合併し、師勝村として発足。
1961年（昭和36年）4月1日 - 町制を施行し、師勝町となる。
1963年（昭和38年）9月1日 - 同郡北里村のうち薬師寺地区を編入。
2000年（平成12年）9月11日、12日 - 東海豪雨により甚大な水害が発生。
2003年（平成15年） - 西春日井郡の7町（師勝町、西春町など）による名古屋市との合併が検討されるも、名古屋市側の慎重な姿勢により実現せず。
2004年（平成16年）4月15日 - 師勝町・西春町合併協議会が発足。
2005年（平成17年）2月2日 - 師勝町・西春町合併協定調印。
2006年（平成18年）3月20日 - 西春町と合併し、北名古屋市が発足。師勝町は廃止。

行政

師勝町最後の町長は長瀬保氏（1995年9月22日 - 2006年3月19日）であり、北名古屋市の初代市長を務めました。

財政

平成16年度（2004年度）の財政状況は以下の通りでした。

財政力指数: 0.93
経常収支比率: 87.3％
標準財政規模: 63億2943万円
普通会計歳入総額: 109億0603万円
地方税: 54億6487万円
地方交付税: 3億5773万円
地方債: 8億8740万円
普通会計歳出総額: 104億1334万円

教育

師勝町には、名古屋芸術大学のキャンパスが存在しました。また、町内には中学校3校、小学校5校がありました。

大学

名古屋芸術大学師勝キャンパス（音楽学部）
名古屋芸術大学短期大学部

中学校

師勝町立師勝中学校
師勝町立訓原中学校
師勝町立熊野中学校

小学校

師勝町立師勝小学校
師勝町立師勝西小学校
師勝町立師勝東小学校
師勝町立師勝北小学校
* 師勝町立師勝南小学校

交通

名古屋鉄道（名鉄）犬山線の西春駅の一部が町内に位置していました（所在地は西春町）。

娯楽・名所

かつて町内には西春劇場という映画館がありました。また、師勝町歴史民俗資料館、師勝町図書館、高田寺本堂（国の重要文化財）、旧加藤家住宅（登録有形文化財）、コッツ山公園などの名所・旧跡・観光スポットがありました。

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