師岡正雄

師岡 正雄 (もろおか まさお)

師岡正雄氏は1960年生まれのフリーアナウンサーで、九州朝日放送およびニッポン放送のアナウンサーとして数々のスポーツ実況を行ってきました。東京都世田谷区出身で、明治学院大学付属高校ではサッカー部に所属し、高校時代からスポーツに親しんでいました。しかし、大学時代の3年目までアナウンサーになることは考えておらず、文化放送でのアルバイトがきっかけでこの職業を志すようになりました。

大学卒業後の1983年、九州朝日放送に入社し、2か月間の研修を経て、ラジオの天気予報からアナウンサーとしてのキャリアが始まりました。その後、定時ニュースやプロ野球の実況、若年層向けのラジオ番組のパーソナリティなど多岐にわたって活動を展開。1988年には、南海電鉄のホークス身売りに伴う組織変更でスポーツ部への異動を希望するも叶わず、その後、仕事を続けながら福岡県で生活をしていた師岡氏は、高校の友人の突然の訃報を受けて福岡に居住する気力を失い、最終的に地元東京への帰還を決断します。

その後、ニッポン放送の中途募集に応募し1993年に移籍。入社後すぐにJリーグの開幕戦の実況を担当することになりました。以降、『ニッポン放送ショウアップナイター』や『Jリーグ RADIO』などで、多くのサッカー中継やプロ野球実況を担当し、特に1997年の「ジョホールバルの歓喜」といった歴史的瞬間も実況しました。

ニッポン放送でのキャリアを重ねる中、師岡氏はさまざまな番組に出演し、特に野球実況においては多くのファンを魅了し続けました。2007年のシドニーオリンピックでも中継を担当し、放送中に言い間違いが顧みられるなど、観客にとって親しみやすいキャラクターを築く要因ともなりました。さらに、MLB中継においても野茂英雄選手や松井秀喜選手に関する取材を行い、彼らとのエピソードも語られています。

また、フリーアナウンサーとしての活動を続ける傍ら、俳優活動も行っており、劇団チェンジアップに参加するなど、多様な表現の場を広げています。アナウンサー業界の中で長い経験を持つ彼は、放送のスタイルや内容に影響を与え続けており、聴衆の心をつかむ実況が評価され続けています。

現在もニッポン放送関連の番組に出演し、ラジオやテレビにおいて広く活躍しています。師岡正雄氏の独自性あふれるキャラクターと実況スタイルは、多くのリスナーや視聴者に愛され続けており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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