帯素王

帯素王の歴史

帯素王（たいそおう、または대소왕（テソワン）、今日595年頃 - 22年2月）は、東扶余の第3代の王であり、その治世には数々の波乱がありました。父は金蛙王であり、彼には弟に曷思王と高句麗の初代王である朱蒙がいました。

即位前の背景

帯素王は即位する前、異母弟である朱蒙に対して暗殺を試みます。しかし、朱蒙は逃げおおせ、紀元前37年には高句麗を建国することになります。この出来事が、帯素王の運命を大きく変えることになるのです。彼は、遅くとも紀元前7年には父の後を継いで王となります。

高句麗との対立

帯素王の治世の中で、高句麗との関係は非常に緊張したものでした。紀元前6年には、高句麗との国交を開くために人質の交換を要求しましたが、高句麗側に断られました。このことに対する報復として、帯素王は5万人もの軍勢を率いて高句麗に侵攻を試みますが、大雪が降り、軍は撤退を余儀なくされます。

13年には再び高句麗へ侵攻しましたが、高無恤（後の大武神王）によって撃退される結果となりました。この一連の対立は、帯素王の治世に暗い影を落とすことになりました。

最期と南北王朝の変遷

22年2月、ついに高句麗軍が帯素王に攻め込み、彼は最期を迎えます。この戦において彼の従弟（名は不詳）が一万人を率いて高句麗に降伏し、絡氏として新たな支配下に入ります。これにより、東扶余は滅亡の運命を辿ります。さらに、帯素王の末弟（名は不詳）も何百人かを連れて鴨緑谷に逃れ、その後曷思川の河畔で新しい国を樹立し、曷思王と名乗りました。これにより、東扶余の影響は新たな国を通じて引き継がれることになります。

68年、曷思王の孫である都頭王が最終的に高句麗に降伏し、これにより東扶余の後裔国は消滅します。都頭王は高句麗で仕官し、于台の官を受けることになりました。このように、帯素王の時代は、東扶余と高句麗の運命を分かつ重要な転換点となったのです。

演じた俳優

帯素王は数々のドラマで描かれています。その中で、テレビドラマ『朱蒙 -チュモン- Prince of the Legend』では俳優キム・スンスが、また、テレビドラマ『風の国』ではハン・ジニがこのキャラクターを演じました。彼らの演技によって、帯素王の複雑な人間性や背景が視聴者の心に刻まれています。

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