帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ

帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ

『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』は、2013年6月21日にリリースされたオリジナルビデオ作品で、東映が手がけた作品です。この映像は、スーパー戦隊Vシネマの「帰ってきたシリーズ」の第3作目に当たります。基本的には、2012年に放送された『特命戦隊ゴーバスターズ』の特別編という位置づけですが、作品はテレビシリーズの第44話と第45話の間にあたる大晦日に起きた出来事を描いています。

物語の設定は、かつて起こったメサイアの暴走事件がなかった場合の別の世界、つまりパラレルワールドです。この世界の中で、「もう1つのゴーバスターズ」である「動物戦隊ゴーバスターズ」が登場し、新たな敵と戦います。本作品の本編時間は約59分で、特に面白いのが、動物戦隊の描き方です。特命戦隊が「戦隊の革新」をテーマにしているのに対し、動物戦隊は従来のスタイルを踏襲した「王道の戦隊」として描かれています。この対比が、作品の魅力の一つでもあります。

脚本は下山健人が担当し、バラエティに富んだ要素が盛り込まれています。この際、東映プロデューサーの武部直美の意向を受けながら、監督の加藤弘之が真剣にコメディ要素を加えた意欲作として仕上げられています。また、下山は『非公認戦隊アキバレンジャー』のメタフィクション設定も交えながら、『獣電戦隊キョウリュウジャー』の要素も取り込みました。これにより、視聴者は新鮮な感覚とともに懐かしさを感じることができるでしょう。

声優陣も豪華で、ゴーバスターズのメインキャラクターたちを演じた藤原啓治や、玄田哲章、鈴木達央の声が聞けるほか、彼らは顔出し出演も果たしています。また、2020年には第33回東京国際映画祭においてこの作品が上映され、トークイベントも開催されました。

ストーリー

物語は、大晦日の町に現れた謎の敵、大魔王アザゼルとゴーバスターズの戦いから始まります。アザゼルの圧倒的な力により、バスターマシンは壊滅的な損害を受け、ヒロムたちゴーバスターズも全滅してしまいます。ここで「新西暦2012年100万人目の死者」となってしまったチダ・ニックは、神様から与えられた願いを叶える権利を手に入れます。 ニックはその権利を使い、「13年前のメサイア暴走事件が起きなかった世界」を願います。これにより新たな平和な世界に行くことになります。

彼は元の世界とのギャップに戸惑いながらも、仲間たちが平和に暮らす様子に喜びを感じます。しかし、そこに異なる悪の組織、メカリアスが迫ってきます。そして、動物戦隊ゴーバスターズが登場し、彼らと共に戦う運命を辿ることになります。

登場キャラクター

特命戦隊ゴーバスターズの主要キャラクターたちをはじめ、動物戦隊の仲間たちが登場します。特命戦隊の主人公、チダ・ニックはレッドバスターのバディロイドであり、彼の活躍が物語の核になります。ビート・J・スタッグや他の仲間も、彼のサポートする形で次々とキャラクターが活躍します。また、動物戦隊もそれぞれ個性豊かで、ゴリサキ・バナナやウサダ・レタスといったキャラクターも重要な役割を果たします。

このように、リメイクを超えて新たな展開を迎えた『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』は、冒険と友情の物語として、多くのファンに愛され続ける作品となっています。特に、ストーリーとキャラクターの魅力が際立ったコラボレーションに、視聴者は新たな楽しみを見出すことでしょう。

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