常万全

常万全の概要

常万全（じょうばんぜん、英語：Chang Wanquan）は1949年1月に河南省南陽市で生まれ、中華人民共和国における重要な政治家及び軍人です。彼は第11代国防部長、国務委員（副首相級）を務め、党中央委員会及び中央軍事委員会にメンバーとして名を連ねています。また、彼の軍事的地位は上将に達しています。

経歴の始まり

常万全の軍歴は1968年に始まり、同年3月に中国人民解放軍に入隊し、その年の11月には中国共産党に入党しました。彼のキャリアの初期段階では、陸軍の班長や小隊長として経験を積み、その後は第47軍において様々な役職を歴任しました。

1974年から1978年にかけては蘭州軍区司令部で勤務し、戦術や作戦に関する知識を深めました。1980年代に入ると、常は第47軍司令部において重要な役職となり、1985年から1987年には陝西渭南師範専科学校での学びも経験しました。

軍での昇進

1990年代に入ってからも、常万全は着実に進歩を遂げます。1990年からは蘭州軍区司令部作戦部部長に就任し、その後、第21軍の61師団長、そして第47集団軍の参謀長と役職を重ねていきました。1997年には少将の地位に昇進し、2000年には第47集団軍の軍長へと上り詰めます。

国家の舞台へ

2003年には中将に昇進し、その年の12月には北京軍区の参謀長に任命されました。2004年には瀋陽軍区の司令官に任命され、さらなる指導力を発揮することとなります。

2007年には総装備部長に急遽任命され、同年10月には党中央軍事委員会の委員として選出されます。彼の上将への昇進はこれ以降も続き、2008年3月には国家中央軍事委員会の委員に選ばれました。

政界の影響力

彼は2012年に一度、総装備部長を退任しながらも、政治的な影響力を保ちながら再び党中央軍事委員会の委員に任命されます。2013年には国務委員ならびに国防部長として活動し、国家の防衛政策に大きな影響を与えました。

引退とその後

2017年の党大会で党中央委員から外れることで、彼の公共の舞台からの引退が決まりました。常万全はその軍歴と政治的キャリアにおいて、中国の近代史の中で重要な役割を果たした人物とされています。

彼の業績は、今後の中国の政治や軍事においても語り継がれることでしょう。

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