平一紘

平一紘：沖縄の映画シーンを彩る才能

1989年、沖縄県沖縄市に生まれた平一紘は、映画監督、脚本家として活躍するクリエイターです。俳優である平隆人を弟に持ち、映画一家として知られています。彼のキャリアは、映画『マトリックス』からの強い衝撃が原点となっています。同作品に感銘を受けた平一紘は、映画監督の道へと進むことを決意しました。

沖縄県立コザ高校卒業後、沖縄国際大学へ進学。大学時代には、自ら「PROJECT9」という名の映像制作チームを結成、約100名もの仲間と共に数々の自主映画を制作しました。特殊メイクの技術も持ち合わせており、多様な才能を発揮しながら映画制作にのめり込んで行きました。

大学卒業後の2012年には、地元の百貨店に勤務しながら、映画制作活動を継続。「ダイナマイト平」という活動名義で、テレビドラマの演出や自主映画の製作に携わります。5年間の百貨店勤務を経て、2017年に映像作家として独立。以降、精力的に作品制作を続け、沖縄の映画シーンに大きな影響を与え続けています。

2024年には、女優の南里美希と共に沖縄市観光大使に就任。故郷への貢献も積極的に行っています。

幅広い作品群

平一紘監督の作品は、長編映画、短編映画、テレビドラマと多岐に渡ります。

長編映画では、2014年の『アンボイナじゃ殺せない』を皮切りに、『遣らずの街、コザの雨』(2015年)、『釘打ちのバラッド』(2016年)と着実に作品を発表。そして、2021年には人気俳優、桐谷健太を主演に迎えた『ミラクルシティコザ』を監督。沖縄県内で3ヶ月以上ものロングラン上映を達成するなど、大きな成功を収めました。

短編映画においても、『事故』(2015年)、『useless』(2015年)、『Last act』(2016年)など、多くの作品を発表。小川深彩さん主演の『これから二人でケアンを置きに』(2018年)、服部樹咲さん主演の『おかあの羽衣』(2022年)など、個性豊かな作品群が彼の才能の幅広さを示しています。

テレビドラマでは、『琉球トラウマナイト』(2016年～)や『オキナワノコワイハナシ』(2016年～)などの監督・脚本を務め、沖縄の独特な文化や風土を反映した作品を世に送り出しました。他にも、『闘牛戦士ワイドー』(2018年共同演出)、松田るかさん主演の『Re island』(2018年)、『にんきもん』(2019年共同演出)、OAB全編4Kドラマ『TERAKA』(2020年)、QAB4夜連続特別ドラマ『パナウル王国物語』(2020年)、「山中貞則～耕せども尽きず」(2022年)など、多数の作品に関わっています。

脚本家としても、数々の作品でその手腕を発揮しており、『アンボイナじゃ殺せない』(2014年)、『釘打ちのバラッド』(2016年)、『ミラクルシティコザ』(2021年)、『おかあの羽衣』(2022年)などの脚本を担当しています。また、撮影においても2021年の『偽神』に参加するなど、多様な役割で映画制作に貢献しています。

受賞歴と活動の広がり

彼の才能は高い評価を得ており、第3回未完成映画予告編大賞グランプリ、堤幸彦賞を受賞しています。

Twitter、Instagram、テレビドラマデータベース、IMDbなど、様々なプラットフォームで情報発信を行い、積極的に活動の場を広げている様子が見て取れます。

沖縄を拠点にしながらも、全国、そして世界へと羽ばたこうとする彼の今後の活躍から目が離せません。

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