平和 (麻雀)

平和（ピンフ）とは

平和（ピンフ）とは、麻雀における役の一つであり、以下の条件を満たした場合に成立します。

門前であること: チー、ポン、カンをしていないこと。
面子が全て順子であること: 4つの面子が全てシュンツ（同じ種類の数牌が連番で3つ揃ったもの）であること。
雀頭が役牌でないこと: 雀頭（アタマ）が役牌（三元牌または自風・場風の牌）でないこと。役牌以外の字牌は雀頭として認められます。
待ちが両面待ちであること: テンパイの形がリャンメン待ち（2つの牌でアガれる形）であること。カンチャン待ちやペンチャン待ち、単騎待ちは不可。

これらの条件を全て満たすと、平和という役が成立し、1翻が加算されます。平和は門前役であり、鳴いてしまうと成立しないことに注意が必要です。

平和の重要性

平和は、成立条件が比較的容易であり、他の役との複合も期待できるため、麻雀において非常に重要な役とされています。特に、タンヤオ（全ての牌が2～8の数牌で構成された役）との複合は「タンピン」と呼ばれ、さらにリーチをかければ「メンタンピン」となり、高得点を狙える基本形となります。

また、平和は使用する牌の種類が多くなりやすいため、確率的にも裏ドラが乗りやすい役であると言われています。

平和の牌姿例

平和になる例

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例1： 123m 456m 789m 123p 55s 待ち:4s,6s


この形は、全ての面子が順子で構成されており、雀頭は役牌ではない数牌の5s、待ちも4sと6sの両面待ちであるため、平和が成立します。

平和にならない例

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例2： 123m 456m 789m 123p 22s 待ち:1s,3s


この形は、雀頭が役牌ではない数牌の2sですが、待ちが1sと3sのカンチャン待ちであるため、平和は成立しません。

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例3： 123m 456m 789m 123p 北北 待ち:北


この形は、全ての面子が順子ですが、雀頭が役牌である北であるため、平和は成立しません。

点数計算と注意点

平和は1翻の役ですが、ツモアガリの場合、通常は2符が加算されます。しかし、一般的なルールでは、平和のツモアガリの場合に限り、この2符を無視して平和を成立させる「ピンヅモあり」というルールが採用されています。一方、ツモ符を考慮して平和を認めない「ピンヅモなし」というルールも存在します。

また、平和はリャンメン待ちであることが条件ですが、牌の組み合わせによってはリャンメン待ちに見えて実は違う、というケースもあります。

平和の歴史

平和は、その名の通り「平らなアガリ」という意味で、シンプルな形でのアガリを指していました。初期の麻雀では、鳴いても平和が成立するルールもありましたが、現在では門前役として確立されています。

まとめ

平和は、麻雀の基本となる役であり、成立させやすい上に高得点にも繋げやすい重要な存在です。平和の成立条件をしっかりと理解し、実戦で活用することで、麻雀の腕をさらに向上させることができるでしょう。

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