平塚明 (政治家)

平塚 明

1940年（昭和15年）10月5日に生まれた平塚明（ひらつか あきら）は、茨城県結城市を主な活動の舞台とする日本の政治家である。結城市議会議員を長期間務めたほか、同市の市長経験者でもある。

経歴

茨城県立結城第一高等学校を卒業。1979年に結城市議会議員選挙で初当選し、政治家としての第一歩を踏み出した。以後、市議会議員として長きにわたり市政に関わり、通算9期という実績を積んでいる。市議会では副議長も務めるなど、要職も歴任した。政治活動と並行して、結城市内でコンビニエンスストアの経営にも携わっていた時期がある。

市長への挑戦と就任、そして不祥事

1990年代に入ると、平塚氏は結城市長を目指し、1991年、1995年と相次いで市長選挙に立候補したが、惜しくも当選には至らなかった。しかし、市長選での落選後も市議会議員選挙に立候補して当選を果たし、市議として政治活動を継続した。

1997年、当時の市長の死去に伴う市長選挙が実施されると、平塚氏は三度目の挑戦を行い、6人が立候補する中での混戦を制して結城市長に初当選した。続く2001年の市長選挙では対立候補が現れず、無投票での再選を果たし、市長としての地位を確立した。

しかし、2期目在任中の2003年7月、市が発注した公共工事を巡る問題で、業者から賄賂として現金100万円を受け取ったとされる収賄容疑で逮捕された。この事態を受け、平塚氏は市長を辞職した。

同年12月、水戸地方裁判所下妻支部において、この事件に対する判決が下された。平塚氏に対しては、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、追徴金100万円の有罪判決が言い渡された。控訴を行わなかったため、この判決は確定した。

その後の政治活動

有罪判決による執行猶予期間が満了した後、平塚氏は再び政治の舞台への復帰を目指した。2007年の結城市議会議員選挙に立候補し、無投票での当選を果たして市議に返り咲いた。その後も、2011年、2015年の市議選で連続当選を果たし、市議として活動を続けた。

2019年には、再度結城市長選挙への挑戦を行ったが、この選挙では当選することができなかった。

直近の活動としては、2023年の結城市議会議員選挙において当選を果たし、通算9期目となる市議会議員として、現在も結城市政に携わっている。市長時代には不祥事による辞職という経緯をたどったものの、市議としては長年にわたり議席を維持しており、その政治キャリアは特異なものと言える。

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