平山征夫

平山征夫（ひらやま いくお）氏は、1944年7月21日に新潟県柏崎市で生まれました。横浜国立大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行し、新潟支店長、仙台支店長を歴任しました。

1992年、金子清氏の辞職に伴う新潟県知事選挙で初当選し、第54代新潟県知事に就任しました。公選制では7人目の知事となります。その後、1996年と2000年の知事選でも再選を果たし、3期12年にわたり新潟県政を担いました。

平山県政において特筆すべきは、地域文化振興への取り組みです。特に、2000年に始まった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、平山氏の発案によって実現しました。この芸術祭は、過疎化が進む地域を舞台に、国内外のアーティストが制作した作品を展示することで、地域活性化に大きく貢献しました。

2004年に新潟県知事を退任後も、平山氏は教育分野で活躍を続けました。2005年からは長岡技術科学大学の特任教授として地域政策論を教鞭をとり、2008年には新潟国際情報大学の学長に就任しました。2018年に同大学の学長を退任するまで、教育者として多くの人材育成に尽力しました。

また、平山氏は2005年にロシア科学アカデミー極東支部経済研究所の名誉博士号を授与され、2014年には旭日重光章を受章するなど、その功績は国内外で高く評価されています。

著書には、『私はこんな知事になりたかった』（2009年、朝日新聞出版）や、回顧録である『終列車出発す！: しゃべっちょ古稀からの独り言 : 平山征夫回顧録』（2021年、創藝社）などがあります。これらの著書からは、平山氏の政治家としての信念や、人間性が垣間見えます。

平山征夫氏は、政治家、教育者として、新潟県の発展に大きく貢献した人物であると言えるでしょう。

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