平川新

平川 新（ひらかわ あらた）のプロフィール

平川新は、1950年10月22日に福岡県で生まれた歴史学者です。彼は東北大学の名誉教授を務めており、かつて宮城学院女子大学の学長も経験しました。専門としているのは江戸時代史および歴史資料の保全学であり、その業績は日本の歴史研究に多大な影響を与えています。平川氏は多くの著書を発表しており、特に『戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略』が2018年度の和辻哲郎文化賞を受賞したことでも知られています。

略歴

平川新は、受験勉強を嫌い中学卒業後は進学をせず、ブリヂストンの工場で働いていました。後に先輩の勧めで定時制高校に入学し、21歳で卒業。その後、法政大学の通信教育課程に進み、2年次には通学課程へ移ります。1976年には法政大学文学部史学科を卒業しましたが、1981年には東北大学の大学院文学研究科の博士課程を中退しました。

優れた学問の道に進むため、1981年に東北大学文学部で助手として職を得て、1983年には宮城学院女子大学に専任講師としての道を歩き始めました。その後、助教授として昇進し、1996年には東北大学の東北アジア研究センターで教授に就任しました。2005年から2007年には同センターのセンター長を務め、また2012年から2014年には東北大学災害科学国際研究所の所長にも就任しました。2014年には宮城学院女子大学の学長に就任し、教育界への貢献を続けています。

受賞歴

平川新氏は、その業績が認められ、数々の賞を受賞しています。中でも、2018年度には和辻哲郎文化賞を受賞し、その受賞作である『戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略』は、同時代の日本の外交戦略を新たな視点で分析した重要な研究として評価されています。

主な著作

平川新氏は、単著や共著を含む多くの書籍を発表しています。

単著

• - 『伝説のなかの神 天皇と異端の近世史』（1993年）
• - 『紛争と世論 近世民衆の政治参加』（1996年）
• - 『近世日本の交通と地域経済』（1997年）
• - 『日本の歴史 十二 江戸時代／十九世紀 開国への道』（2008年）
• - 『戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略』（2018年）
• - 『世論政治としての江戸時代』（2022年）
• - 『〈伊達騒動〉の真相』（2022年）

共著

• - 『ロシア史料にみる18~19世紀の日露関係』（2004年）
• - 『津波、噴火・・・日本列島 地震の2000年史』（2013年）
• - 『東日本大震災を分析する 1 -地震・津波のメカニズムと被害の実態-』（2013年）
• - 『東日本大震災を分析する 2 -震災と人間・まち・記録-』（2013年）

共編

• - 『地域社会とリーダーたち』（2006年）

平川新の研究は、日本の歴史を多角的に捉え、豊かな視点から私たちにその意義を伝えています。また、彼の著書は歴史に興味を持つ人々にとって貴重な知的資源となり続けています。

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