平成ふしぎ探検隊

『平成ふしぎ探検隊』は、1992年4月7日から1993年3月16日まで、テレビ朝日系列で放送された朝日放送（ABCテレビ、現在の朝日放送テレビ）制作の情報バラエティ番組です。放送時間は毎週火曜20:00 - 20:54（JST）でした。

番組概要

この番組は、1992年3月までのテレビ朝日制作火曜20時枠とABCテレビ制作月曜20時枠の番組を交換する形で開始されました。司会は西田敏行と峰竜太が務め、様々なゲストを招いて、未解決事件や超常現象、最新科学など、幅広いテーマを扱いました。

番組終了後、西田敏行と峰竜太は1993年4月から火曜21時枠で放送された『これは知ってナイト』に出演しました。テレビ朝日火曜20時枠を朝日放送が制作するのは、1977年4月12日まで放送されたドラマ『新・二人の事件簿 暁に駆ける』以来15年ぶりでした。この制作体制は、『これって私だけ?』が終了した2021年1月まで29年間にわたって続けられました。

番組内容の特徴

『平成ふしぎ探検隊』は、単なる情報番組ではなく、バラエティ要素を取り入れた点が特徴です。司会者やゲストの軽妙なトーク、VTRの演出など、エンターテインメント性も重視されていました。特に、未解決事件の検証では、ダウジングなどの手法を用いるなど、独自のアプローチが話題を呼びました。

坂本弁護士一家失踪事件に関する検証

放送当時未解決だった坂本堤弁護士一家失踪事件について、ダウジングによる検証をこの番組で行ったことは特筆されます。その結果、一家は事件に巻き込まれて死亡した後に一旦足和田村に運ばれ、その後は青木ヶ原樹海に埋められたというものでした。しかし、これは後に判明した事実とは大きく異なっていました。書籍「超能力番組を10倍楽しむ本」では、番組制作スタッフはオウム真理教の関与を疑ったものの、明確にそれを匂わせる表現をはばかったため、教団の拠点があった上九一色村の代わりに隣接する足和田村を犯行の現場として挙げたと推測しています。

主題歌

エンディングテーマ1: INGRY'S「1000ピースのジグソーパズル」
エンディングテーマ2: 西田敏行「旅立たずにはいられない」

出演者

西田敏行（司会）
峰竜太（司会）
西村知美

スタッフ

ナレーター：槇大輔
構成：水谷和彦
TD：森野憲俊
CAM：澤田浩
VE：高瀬尚一
AUD：杉山直樹
LD：吉本紀英
美術制作：高谷壽
美術進行：松澤健
スタジオコーディネート：篠原茂
FD：安見悟朗
編集：鈴木謙也（スタジオ・マーキュリー）
MA：白石洋（スタジオ・マーキュリー）
音効：中島克（サウンド・デザイン・キュービック）
AD：渕野陽子
タイトル制作：ナブラ
スタジオ協力：ニユーテレス、TIME、スタジオロックス
協力：青年座映画放送
ディレクター：湯谷幸司
プロデューサー：郷田美雄（ABC）、古城和明（日本テレワーク）
チーフプロデューサー：大熊邦也（ABC）
制作協力：日本テレワーク
制作著作：ABC（朝日放送）

総括

『平成ふしぎ探検隊』は、当時の社会情勢や人々の関心を反映した情報バラエティ番組でした。未解決事件や超常現象といったテーマは、視聴者の好奇心を刺激し、高い視聴率を獲得しました。また、西田敏行と峰竜太の司会は、番組に親しみやすさを与え、幅広い層の視聴者に支持されました。

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