平成29年台風第3号

平成29年台風第3号（ナンマドル）について

平成29年台風第3号、通称ナンマドルは、2017年7月に日本を襲った台風です。この台風は、フィリピンで形成された低気圧から発展し、その後、熱帯低気圧と変化していきました。台風の名称は、ミクロネシアによって名付けられたもので、フィリピンではエモンという名前でも知られています。

台風の形成と発生経過

台風の形成は、2017年6月30日頃にフィリピンの東で始まり、7月1日の午前に熱帯低気圧として認識されました。この際、合同台風警報センター（JTWC）は熱帯低気圧形成の警報を発令しました。その後、フィリピンの気象機関によりエモンと名付けられました。7月2日には、南の沖縄近海で台風として発達し、アジア名のナンマドルが付けられました。さらに同日、JTWCによって号が付与され、台風の正式な管理が開始されました。

進路と上陸

この台風は、7月3日の未明に石垣島近辺を通過しました。その後、東シナ海を北上しながら進路を変えました。7月4日の朝、長崎県に上陸、同時に非常に強い風を伴う台風となりました。上陸時の中心気圧は985hPa、最大風速は30m/sと非常に強力なものでした。その後、愛媛、和歌山といった地域に再上陸し、全国的に影響を及ぼしました。

台風は非常に速い速度で進行し、7月5日の朝には日本の東で温帯低気圧に変わりました。この台風の急速な発達と進行は、非常に特異なものであり、2000年以降に上陸した台風の中で、最も若い番号を持つものでした。

被害状況

台風の影響で、九州地方では約6万8500世帯が一時的に停電する事態が発生しました。また、九州新幹線は全線で運行を一時見合わせることになりました。このような風雨の影響により、宇土市では電柱が6本も倒れる事故が起き、また、NHKの昼の番組が休止されるなど、各地で様々な影響が表れました。特に、NHKの台風特別番組で最も若い番号であったため、台風に対する関心が高まりました。

まとめ

平成29年台風第3号ナンマドルは、短期間での発生と上陸が特徴でした。その暴風雨は九州地域に深刻な影響を及ぼし、停電や交通機関の混乱を引き起こしました。この台風の記録は、今年以降の気象の動向においても重要なデータとなり、今後の災害対策に活かされることでしょう。また、台風の名称や上陸の状況も多くの人々にとって記憶に残る出来事となりました。

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