平松一宏

平松 一宏（ひらまつ かずひろ）

平松一宏は、1974年3月23日生まれで、岡山県倉敷市出身の元プロ野球選手および野球指導者です。左投左打の投手として、主に読売ジャイアンツおよび中日ドラゴンズで活躍しました。彼のキャリアは、学生時代から始まり、後にプロ入りを果たし、引退後は指導者としての道を歩んでいます。

経歴

プロ入り前

平松は倉敷商業高等学校に在学中、控え投手兼外野手として活躍し、春の中国大会で準優勝の成績を収めました。大学は広島経済大学に進み、ここで本格的に投手に転向しました。大学4年時にはエースとして大学選手権に出場し、延長戦で惜しくも敗れるものの、その後の秋季リーグではMVPに輝きました。卒業後はJR西日本に入社し、都市対抗野球に参加。1997年度のドラフトで読売ジャイアンツから指名を受け、プロ野球選手としての道を切り開くことになりました。

プロ入り後

巨人時代

1998年に巨人でプロデビューを果たし、主に敗戦処理として多くの試合で登板しました。次の1999年は怪我に悩まされ、一軍の登板機会はわずか1試合に留まりました。しかし、2000年にはローテーションの谷間としても登板し、プロ初勝利を挙げました。その年は14試合に登板し、4勝を上げるなど輝かしい成績を残しました。2001年は中継ぎとしての起用が続きましたが、結果が出ず、オフには前田幸長選手の人的補償として中日ドラゴンズに移籍することとなりました。

中日時代

移籍後の2002年は登板機会が限られましたが、2003年には15試合に登板し、少しずつ存在感を示しました。2004年には新監督である落合博満のもと、厳しい競争に晒されながらも成長を続けましたが、2005年は一軍登板がありませんでした。シーズンオフに契約継続が通告され、最終的に自由契約となり、現役生活に幕を下ろしました。

引退後の活動

引退後、古巣の巨人で打撃投手を務め、その後はJR西日本に復職して投手コーチとして若手育成に従事しました。2016年からはGM補佐として選手獲得に貢献し、2017年には母校の広島経済大学で投手コーチを務めました。2022年からは中京大学の投手コーチとして新たな挑戦を続けています。

詳細情報・記録

• - 初登板：1998年4月12日、対横浜ベイスターズ
• - 初奪三振：1998年4月16日、対中日ドラゴンズ
• - 初勝利：2000年8月12日、対広島東洋カープ

背番号

• - 64（1998年）
• - 25（1999年 - 2001年）
• - 14（2002年 - 2005年）
• - 113（2006年 - 2009年）
• - 05（2010年）
• - 204（2011年 - 2012年）

平松選手の引退後の活躍は、プロ野球界における彼の経験を基にした生徒たちへの指導に大いに寄与しています。若い選手たちにとって、平松の教えは大変貴重なものであり、今後もその影響を広げていくことでしょう。

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