平沼定晴

平沼 定晴（ひらぬま さだはる）

平沼定晴は、1965年3月27日に千葉県習志野市で生まれた元プロ野球選手（投手）である。彼は右投げ、右打ちの選手として知られ、2011年シーズンまで中日ドラゴンズに所属し、その後用具係専任として活動した。2024年からは昇竜館の館長に就任することが決まっている。

経歴

平沼は千葉商業大学附属高等学校に在学中の1982年、第54回選抜高等学校野球大会に出場し、当時屈指の速球派として注目を受けた。しかし、初戦で尾道商業高校に敗退。その夏の千葉大会では好投を見せたものの、チームは敗れてしまう。彼の性格は物怖じしない度胸の据わったもので、これが評価され、プロ野球ドラフトで中日ドラゴンズから2位指名を受けて入団した。

1984年のシーズンに初めて一軍登板を果たし、その後中継ぎ投手として活躍。1986年オフには、落合博満選手との交換トレードによりロッテオリオンズに移籍。そこでも中継ぎとして長い間活躍し、特に1989年には清原和博との乱闘劇が記憶に新しい。1995年には再び中日ドラゴンズに復帰し、2018年には西武ライオンズへ移籍したが、そのシーズン限りで現役を引退。引退後は中日で打撃[[投手]]を務め、選手たちをサポートした。

人物

「ジャミラ」というニックネームは、平沼の風貌がウルトラマンに登場する怪獣に似ていることから名付けられた。彼は丸刈りの頭がトレードマークであり、現役中からスーパーボールの一環として髪を刈られながらチーム内のエピソードを語るコーナーもあった。

現役引退後は打撃[[投手]]として選手たちにサポートを行ったが、初めの頃は選手が打ちやすい球を投げるのに苦労した。しかし、立浪和義はそれを逆手にとり、彼を打撃練習の相手に指名。練習中、防護ネットを超えた打球が脇腹に直撃し、彼は肋骨を骨折する重傷を負ったが、最後まで立浪の練習に付き添ったことが語られている。

清原との乱闘劇

1989年9月23日、ロッテ時代に行われた西武戦で平沼は清原和博に死球を与え、その後の展開が大きな騒動を引き起こす。清原が逆上してバットを投げつけ、平沼にヒザに直撃。平沼も怒りを抑えられず、清原に対峙したことで両軍総動員の大乱闘に発展した。この試合後、平沼は清原を駐車場で待ち伏せたが、周囲に止められた。数年後、清原がテレビ番組で平沼に謝罪をするなど、長い年月を経て和解の兆しを見せる。

所属チームと記録

平沼は、ドラフトでの入団からスタートし、ロッテオリオンズや西武ライオンズを経て再び中日ドラゴンズに戻るという珍しい経歴を持っている。主な記録には、初登板は1984年5月23日、初勝利は1986年5月17日、初先発登板は1986年6月22日などがある。多くの選手との出会いや経験を通じて貴重なキャリアを築いた彼は、その後も野球界に関わり続けている。

今後の活躍が非常に楽しみな存在である平沼定晴の経歴は、プロ野球の一端を担うものとして、多くの野球ファンに影響を与え続けている。

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