平田一

平田一（ひらた はじめ）

平田一は、日本のアニメ「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」に登場するキャラクターです。このキャラクターは、元々は『宇宙戦艦ヤマトIII』で初めて登場し、ベテランの乗組員としてヤマトの生活班炊事科に所属しています。声優は灘部和行が最初のシリーズ（『ヤマトIII』）で担当し、リメイク版では伊勢文秀が声をあてています。

初登場と役割

平田は、主役である古代進の同期であり、上司の幕之内勉と共にイスカンダルへの旅からの乗組員として設定されています。本作では、彼の登場は第4話と第6話のみにとどまり、物語の中での存在感は薄いものの、彼のキャラクターには深い背景が用意されています。特に、第4話では新人の土門竜介に宇宙戦士としての心得を教える姿が描かれ、古参としてのプライドを見せています。また、レモンティーを差し入れる場面から、彼の優しさと人間性も垣間見えます。

残念ながら、平田は第6話での戦闘中に敵兵との銃撃戦で戦死し、その後の描写では戦死者の回想として語られます。彼の死後、平田を含む戦死者たちは宇宙葬として宇宙空間へ葬られることとなります。

リメイクシリーズでの役どころ

平田は『宇宙戦艦ヤマト2199』というリメイク版でも重要な役割を果たします。彼は主計科の主計長として登場し、彼の出身地が長崎県であることなど、新たな設定が追加されました。このシリーズでは、「O・M・C・S」（宇宙戦艦ヤマトの食料供給システム）を管理し、彼の物語がより豊かになっています。また、メカフェチや激しい虫嫌いといった個性的な性格もこの作品において新たに付加されています。

漫画版と他作品での描写

漫画版では、平田の立ち位置がアニメとは若干異なり、古代と島大介とはメ号作戦時点で初対面とされています。平田は接触を持っていない古代に敬語で話しかけられることから、彼のキャラクター造形が深まっていることが分かります。また、漫画版では近接戦闘のエキスパートとしても描かれ、戦場での活躍も描写されています。

さらに、平田は『緋眼のエース』や『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』にも登場します。特に、『緋眼のエース』では元部下である玲との関係が描かれ、彼女が艦内での自分の立場に悩む姿を気遣ってフォローする様子が印象的です。

結論

平田一は、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」において限られた登場回数の中でも、その影響力と人間味を持つキャラクターとして描かれています。彼の優しさや人間性、そして仲間たちとの関係性が、本作品の魅力の一部となっています。リメイクにおいてもその設定が活かされ、新たなファンを魅了し続けています。

もう一度検索