年またぎスポーツ祭り

年またぎスポーツ祭り：TBSの年末年始スポーツ特番

TBSテレビは、長年にわたり年末年始にスポーツ中継や特別番組を放送してきました。特に元日は「全日本実業団駅伝」の生中継が恒例でしたが、2006年からは大晦日にボクシングの世界タイトルマッチなどの格闘技イベントの放送も開始。これに伴い、スポーツ関連の番組を大晦日から元日にかけて集中編成する体制へと移行していきました。

この流れの中で、2012年から「年またぎスポーツ祭り」と題した、年末年始を跨ぐ大規模なスポーツ番組の特別編成がスタートしました。これは、2000年から2001年にかけて放送された「SAMBA・TV」以来の大規模な年末年始テレソン企画でした。

しかし、「年またぎスポーツ祭り」は、他の長時間の特別番組とは異なる点がありました。まず、「CDTV年越しプレミアライブ」とは別枠番組として放送されていたこと。そして、番組編成に多くのローカルセールス枠が含まれており、全国放送ではない時間帯や、地域によって放送内容が異なるケースもあったのです。さらに、一部番組はローカルセールスのため未放送、あるいは後日時差放送という形をとることもありました。

2015年から2016年にかけては、「炎の体育会TV」の元日放送が中止されるなど、スポーツ番組以外の編成枠が増加。結果として、当初のテレソンとしての体裁は維持できなくなりました。2016年から2017年も、同様の傾向が見られ、大晦日と元日にスポーツ特番を集中編成したものの、もはや「年またぎスポーツ祭り」という名称は使われていませんでした。

2017年から2018年にかけても、スポーツ以外の番組が多数編成され、「年またぎスポーツ祭り」に関する公式発表もありませんでした。これらの状況から、2014年から2015年にかけて事実上終了したと推測できます。

各年の編成内容例

2012-2013年

大晦日は「KYOKUGEN2012」というボクシング中継を中心に、夕方から深夜にかけて長時間放送。元日は駅伝中継やサッカー番組、スポーツ関連のドキュメンタリー、そして「炎の体育会TV」の特別編などが放送されました。多くの番組がローカルセールス枠でした。

2013-2014年

大晦日は前年と同様に「KYOKUGEN2013」を中心としたボクシング中継が中心。元日は駅伝中継の他、「炎の体育会TV」のスペシャル版が放送されました。ローカルセールス枠が多数含まれていました。

2014-2015年

大晦日は「KYOKUGEN2014」が中心。元日は駅伝中継に加え、「炎の体育会TV」スペシャルなどが放送されました。この年も多くの時間帯がローカルセールス枠でした。

このように、「年またぎスポーツ祭り」は、TBSテレビの年末年始を彩る大規模なスポーツ特番でしたが、放送形態や編成内容の変化、そしてスポーツ以外の番組の増加により、徐々にその規模や存在感を失っていき、最終的には事実上終了したと考えられます。ローカルセールス枠の多用なども、全国的な展開を難しくした要因の一つと考えられます。

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