幸せについて本気出して考えてみた

ポルノグラフィティ8thシングル「幸せについて本気出して考えてみた」詳細解説

2002年3月6日、ポルノグラフィティは8枚目のシングル「幸せについて本気出して考えてみた」をリリースしました。3rdアルバム『雲をも摑む民』からのリードシングルとして、前作「ヴォイス」から約5ヶ月ぶりのリリースとなりました。

楽曲「幸せについて本気出して考えてみた」

この曲は、ライブ定番曲として知られています。イントロやサビで手を突き上げるパフォーマンスは、多くのファンを魅了してきました。公式の説明では、「ここ数年のミディアムやバラードとは異なる、バンド本来の明るさと軽快さが詰まった仕上がり」と評されています。

サウンド面では、それまでの打ち込み中心の楽曲制作から一転、シングル表題曲としては初めて生ドラムが導入されました。これは、編曲を手掛けた本間昭光の意向によるもので、「バンドという枠にとらわれず、新しいイメージを作るために」との考えからだったと言われています。

歌詞には、マイケル・ジャクソンへの言及も見られます。「マイケル」と名指しで登場する部分があり、彼の影響が感じられる歌詞となっています。

興味深いことに、この曲は「4thライヴサーキット "Cupid（is painted blind）"」ツアーでは「コメディ2001」というタイトルで披露され、歌詞も大きく異なっていました。『雲をも摑む民』に収録されたアルバムバージョンでは、「コメディ2001」のサビの歌詞フレーズが冒頭に引用されている点が特徴的です。

カップリング曲

シングルには、「幸せについて本気出して考えてみた」以外にも2曲が収録されています。

TVスター: 業界の舞台裏をテーマにした楽曲。作詞を担当した新藤晴一は、ラジオ番組で「夢が現実になった時の様子」を表現したと語っており、「幸せについて本気出して考えてみた」とは対照的な視点が込められています。

キミへのドライブ: 2000年頃から存在していた楽曲で、2000年のライブツアー「東京ロマンスポルノ vol.4 "横G"」では「パノラマ・ラブ」というタイトルで演奏されていました。大サビの歌詞「〜ファイナルラウンドにしようぜ キメテやるのさキミへのドライブを」は、プロポーズを意味していると解釈されています。

制作背景とキャンペーン

ジャケット写真には、2002年1月20日に行われた「4thライヴサーキット "Cupid（is painted blind）"」ツアーファイナル横浜アリーナ公演の写真が使用されています。写真の上には、「幸せについて本気出して考えてみた」の歌詞が書き込まれています。

シングルとアルバム『雲をも摑む民』のW購入キャンペーンも実施され、応募者には「ポルノグラフィティ・ロゴ入りSONY DVDプレイヤー」や「ポルノグラフィティ・ポストカードセット」が当たる企画も行われました。

参加ミュージシャン

「幸せについて本気出して考えてみた」のレコーディングには、多くのミュージシャンが参加しました。

Drums: 村石雅行
Strings: NAOTO Strings
Synthesist: 飯田高広
E.Guitar Sound Designer: 遠藤太郎
* All Other Instruments: 本間昭光

「TVスター」と「キミへのドライブ」の参加ミュージシャンについては、情報が公開されていません。

まとめ

「幸せについて本気出して考えてみた」は、ポルノグラフィティの代表曲の一つとして、現在も多くのファンに愛されています。その軽快なサウンドと、多様な解釈が可能な歌詞は、リスナーに様々な感情を呼び起こします。楽曲制作へのこだわりや、ライブでのパフォーマンス、そしてカップリング曲の魅力も含め、多角的な視点からこのシングルを紐解いていくことで、さらに深い理解が得られるでしょう。 このシングルは、バンドの新たな一面を示すと同時に、彼らの音楽性の幅広さを示す象徴的な作品と言えるでしょう。

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