幸せの形

「幸せの形」（しあわせのかたち）と題されたこの作品は、アイドルグループTHE ポッシボーが市場に送り出した、通算では11枚目、そしてメジャーデビューを果たしてからは3作目のシングルとして位置づけられます。

本作は2009年1月7日に、彼女たちの主なリリース元であったTN-mixレーベルより発売されました。物理的なパッケージとしては、初回生産限定盤と通常盤という二種類の形態で展開されました。初回生産限定盤には、ファンにとって嬉しい特典が付属しており、特に表題曲「幸せの形」に関連する映像コンテンツを収めたDVDが同梱されていました。

初回生産限定盤に付属するDVDの内容は、単にミュージックビデオ本編を収録するに留まりません。メインとなる「幸せの形」のミュージックビデオに加え、その制作過程や舞台裏を垣間見ることができるメイキング映像が収められています。さらに、「おまけ」と銘打たれた映像コンテンツも収録されており、こちらは歌詞が表示されるバージョンとして、楽曲の世界観を別の角度から楽しむことができる仕様となっています。

CDに収録された楽曲は、初回生産限定盤と通常盤のいずれも共通のトラックリストとなっています。主な収録曲は以下の通りです。

1. 幸せの形
このシングルの表題曲です。
2. 愛のエナジー
カップリング曲として収録されています。
3. 幸せの形 (Instrumental)
表題曲のカラオケバージョンです。
4. 愛のエナジー (Instrumental)
カップリング曲のカラオケバージョンです。

これらの楽曲、すなわち「幸せの形」と「愛のエナジー」は、作詞・作曲を音楽プロデューサーであるつんく♂氏が一貫して手掛けています。編曲については、「幸せの形」を江上浩太郎氏が、「愛のエナジー」を酒井ミキオ氏がそれぞれ担当しました。両楽曲ともに、メンバーの歌声が入ったバージョンと、インストゥルメンタルの両方が収録されているため、様々な用途で楽曲を楽しむことができます。

このシングル作品は、THE ポッシボーのメンバー構成においても、一つの節目となる出来事に関連しています。特筆すべき点として、「幸せの形」が大瀬楓氏がグループのメンバーとして参加した最後のシングル作品となったことが挙げられます。この後、グループのメンバー構成に変化が生じることとなります。

楽曲は複数のメディアとのタイアップを実現しました。表題曲である「幸せの形」は、日本テレビ系列で当時放送されていた音楽番組『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』において、番組のパワープレイとして選出され、多くの視聴者の耳に届けられました。テレビ番組での露出は、楽曲の認知度向上に大きく寄与します。

また、この楽曲はゲームソフトの主題歌としても採用されました。2008年に発売されたPlayStation 2（PS2）用ゲームソフト『ヒャッコ よろずや事件簿!』の主題歌として使用されています。これにより、音楽ファンだけでなく、ゲームをプレイする層にも楽曲が届く機会が得られました。

総じて、「幸せの形」シングルは、THE ポッシボーの通算11枚目の作品であると同時に、メジャーでの活動における一里塚、特典映像による多様な楽しみ方、メンバーの歴史における重要な節目、そして複数のメディア展開という様々な要素を含んだ、グループのディスコグラフィーにおいて注目すべき一枚と言えるでしょう。

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