幸田町立図書館

幸田町立図書館の概要

幸田町立図書館は、愛知県額田郡幸田町にある公共[[図書館]]です。ハッピネス・ヒル・幸田という複合施設内に位置し、町民会館や町民プールと隣接しています。この施設は2006年度から幸田町文化振興協会によって管理運営されています。

1996年1月5日に開館した図書館は、JR東海道線幸田駅から車で約5分の場所にあります。町内にはコミュニティバス「えこたんバス」も運行しており、アクセスも便利です。2018年度末の時点で、蔵書数は213,238点、貸出数は417,729点に達し、住民一人当たりの貸出数は10.2冊という活発な利用状況が伺えます。

歴史

幸田町立文庫時代 (1977-1996)

図書館建設の要望を受けて、1977年11月3日に幸田町立文庫が開設されました。旧幸田郵便局の建物を改修して利用した平屋の施設で、閲覧室や和室が設けられていました。しかし、施設が狭かったため、館外貸出が中心でした。

1980年代には蔵書数や貸出数が増加しましたが、施設の規模には限界がありました。1986年の総合計画では、図書館の整備とともに、地区集会施設や学校施設の開放も検討する必要性が指摘されました。1995年8月、図書館への移転準備のため、幸田町立文庫は閉館しました。

幸田町立図書館 (1996-現在)

幸田町は、1980年代後半から人口増加と都市化が進み、図書館建設の機運が高まりました。1992年に基本構想設計競技の契約を行い、1994年に建設を開始、1996年1月5日に幸田町立図書館が開館しました。総工費は約9億円でした。

開館当初からコンピュータシステムが導入され、貸出・返却などの業務に利用されました。また、延床面積2,970m2は、当時愛知県で8番目の規模を誇りました。開館を記念して、洋画家の中根寛氏の展覧会も開催されました。

1997年以降は、広域相互貸出制度の導入、ボランティアによる「おはなし会」の開始、図書館広報誌の発行など、サービスの拡充が進められました。2000年にはハッピネス・ヒル・幸田の3施設の組織統合が行われ、図書館協議会が廃止されました。2006年からは指定管理者制度が導入され、幸田町文化振興協会が管理運営を行っています。

2010年には近隣の図書館との相互協力協定を締結し、2011年には文部科学省から「子どもの読書活動優秀実践図書館」として表彰されました。その後も、ウェブサイトのリニューアルやインターネットサービスの拡充など、利用者の利便性向上に努めています。

施設案内

幸田町立図書館は、ハッピネス・ヒル・幸田の西側に位置し、国道248号線からもアクセスしやすい場所にあります。建物は2階建てで、1階には児童書コーナー、休憩コーナー、視聴覚コーナー、おはなしのへや、和室閲覧室、対面朗読室などがあります。2階には一般書コーナー、ブラウジングコーナー、特別閲覧室、学習閲覧室、会議室などが設けられています。特に、2階の学習閲覧室にはハイビジョンシアターが設置されており、映像学習も可能です。

図書館は、「人にやさしい施設」を目指しており、身体障害者向けのサービスが充実しています。音声付きエレベーターや拡大読書器を設置しているほか、車いすの利用者には職員がサポートを行っています。

蔵書と地域資料

蔵書収容能力は15万冊で、幅広いジャンルの書籍が揃えられています。地域資料を収蔵する特別閲覧室には、大久保忠教（大久保彦左衛門）の資料を展示した「彦佐コーナー」があります。

まとめ

幸田町立図書館は、長年の歴史を経て、町民にとってなくてはならない存在となっています。豊富な蔵書、充実した設備、様々なイベントを通して、地域文化の発展に貢献しています。

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