幽☆遊☆白書 (スーパーファミコン)

幽☆遊☆白書

『幽☆遊☆白書』は、1993年12月22日にナムコによって発売されたスーパーファミコン用のゲームソフトであり、同名の人気漫画及びアニメが原作です。このゲームは、特に2D型の対戦格闘ゲームとは異なる「ビジュアルバトル」という独特なシステムで評価されています。

ゲームの概要

本作は、1990年から1994年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画に基づいており、さまざまなキャラクターが登場します。ゲームジャンルとしては、対戦アクションに分類されますが、実際の対戦は「ビジュアルバトル」と名付けられた異なる操作方式を採用しています。プレイヤーは、十字キーの上下左右と4つのボタン（ABXY）を使い、攻撃や防御、補助などの行動を行います。このシンプルな操作性は、戦略的な読み合いを要求されるため、プレイヤーに高い戦略性を求めます。

さらに、本作では美しいグラフィックとアニメーションが目を引き、アニメ版の声優もキャラクターに生命を吹き込む要素となっています。これにより、原作ファンだけでなく、ゲーマーからも高く評価されています。

その一方で、攻撃の優位性や明確な上下関係があることから、闇雲にプレイするだけでは敗北を招くという挑戦的な側面もあり、ゲームの仕様を理解することが勝利への鍵となります。

ストーリーは、原作の「霊界探偵篇」から「暗黒武術会篇」までをカバーしており、その中にはオリジナルの展開も含まれます。後には、ニンテンドー3DS用ソフト『Jレジェンド列伝』にて本作品が収録されました。

ゲームモード

ゲームシステムでは、「ストーリーモード」と「フリー対戦モード」の二つのモードがあります。

ストーリーモード

このモードでは、プレイヤーはシナリオやデモムービーを楽しみながら、次々と現れる敵と戦います。特定の戦闘に勝利した際にパスワードが表示され、そのパスワードを使用することでゲームを中断・再開したり、フリー対戦モードで新しいキャラクターも利用可能になります。初めの数戦は主人公の浦飯幽助が固定され、それ以降は原作に沿った流れを楽しむことができます。

フリー対戦モード

キャラクターを選択し、他のプレイヤーやCPUと自由に戦うことができるモードです。1対1の対戦「タイマン勝負」や、キャラクターを5人ずつ選ぶ「チーム戦」も可能です。パスワードを入力することで使用できるキャラクターが増え、戦略の幅が広がります。このモードには隠し要素として、特定の条件を満たすことで参加できる「熱闘!激闘!!首くくり島!!!」も存在します。

戦闘システム

ゲームの戦闘は、リアルタイム型ターン制を採用しています。ターンごとに行動を選択し、相手の体力をゼロにすることが勝利条件です。全ての行動は十字キーとボタンの組み合わせで決まります。攻撃には「パンチ」「防御」「霊撃」「技」の4つのカテゴリーがあります。

主要要素の説明

• - ジャンプ: 空中に移動することで、地上の攻撃を無効化し、接触攻撃の威力を増すことができますが、落下時に大きな隙が生じます。
• - バランス: 攻撃を受けると体勢が崩れ、限界を超えるとダウンします。バランスを保つことが勝利の鍵です。
• - 攻撃属性: 攻撃にはそれぞれ異なる属性があり、効果や優先度が異なります。これにより、相手との駆け引きの幅が広がります。

キャラクターリスト

全18＋1キャラクターが使用可能です。これには主役の幽助や、独特なスキルを持つ蔵馬、飛影、戸愚呂らが含まれます。各キャラクターの性能や技は多種多様で、戦闘スタイルに応じて選ぶことが重要です。特に、幽助はバランスが良く扱いやすく、桑原は彼のライバルとしてバリエーションに富んだ技を持っています。将来的には隠しキャラクターも含め、戦略を広げる要素が満載です。

評価

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』や『超絶 大技林 '98年春版』では高く評価されています。ゲームの魅力は、アニメと同様の音声や演出によって、一層ファンを楽しませています。

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