『
幽☆遊☆白書』は、
1993年7月10日に初めて公開された人気アニメの劇場版です。この映画は、
東映アニメフェアで『
ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』、および『Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村より愛をこめて』と同時上映されました。
ストーリー
夏休みを迎えた幽助と桑原は、不良たちと日々の喧嘩に興じていました。そんな時、ぼたんの依頼により霊界を訪れます。ところが、楽しいバカンスを過ごしていたはずのコエンマが誘拐されてしまいます。コエンマを無事に取り戻すためには、閻魔大王の
金印を求められます。大胆にも、幽助と桑原は蔵馬と飛影の協力を得て、取引場所であるマグマ谷を目指します。
評価
本作の原作者である
冨樫義博は、映画を見た後に「短い時間内でよくまとまっている内容に感心しました」と高く評価しました。この言葉が示す通り、映画は原作の魅力をしっかりと捉えつつ、短時間に凝縮されたストーリーで観客を魅了しました。
登場人物
この映画に登場するオリジナルキャラクターたちは、独特な背景と個性を持ち、そのストーリーに深みを与えています。
牙瑠餓(ガルガ)/ 椰嗄(ヤシャ)
声優:
青野武
コエンマ誘拐事件の中心人物であり、最重要の妖怪。初めは地味な容姿の牙瑠餓として登場しますが、幽助との戦闘で彼の真の姿である椰嗄が明らかになります。彼は反射鏡を用いた攻撃で幽助を窮地に追い込みますが、最終的には幽助の機転によって敗北します。
コアシュラ
声優:
松本梨香
コエンマ誘拐の首謀者であり、復讐心から行動を起こしますが、実際には牙瑠餓に利用されていただけでした。事件後、彼はコエンマと共に厳しい罰を受けることになります。
邪鬼一族(じゃきいちぞく)
声優:
真殿光昭
マグマ谷を支配する鬼たちで、
金印を狙って幽助たちの前に立ちはだかりますが、強大な力にあえなく敗北します。
樹厳(ジュガン)
声優:
鈴木勝美
枯れた木を操る妖怪で、幽助と桑原を閉じ込めますが、彼らには敵わずに敗北します。
翔尾(ショウビ)
声優: 荒川太郎
空を飛ぶ力を持つ妖怪であり、ジュガンと共に登場しますが、やはり飛影との戦闘で倒れます。
コテンニョ
声優:
白鳥由里
コエンマとコアシュラの幼少期の思い出に登場する女の子です。彼女の存在が過去の背景を深めています。
本作オリジナル用語
- - 金印(きんいん): 霊界の統治者である閻魔大王の証。特定の手続きを行うことで現れる仕組みです。
- - マグマ谷(マグマだに): 物語の重要な舞台で、コアシュラがコエンマを囚えている場所でもあります。
- - 霊界幼稚園(れいかいようちえん): コエンマとコアシュラの幼少期を過ごした場所です。
スタッフ
映画の制作には多くの才能あるスタッフが関与しています。原作を手がけた
冨樫義博をはじめ、脚本は
大橋志吉、音楽は
本間勇輔が担当しました。また、制作はスタジオ
ぴえろが行いました。
主題歌
映画のオープニングとエンディングテーマは共に
馬渡松子が手がけた楽曲です。オープニング「
微笑みの爆弾」とエンディング「さよならbyebye」が、作品の雰囲気を引き立てています。
このように『
幽☆遊☆白書』映画版は、魅力的なキャラクターや緊迫したストーリー展開によって、長年にわたってファンに愛され続けています。